2025年度に公共R不動産のメンバーが実際に現地を訪れて「いいな」と感じた公共施設、パブリックスペースをご紹介します。街の広場や複合施設、市場など、世界各地や日本全国に点在する多彩なスポットをピックアップ。気になる場所があれば、ぜひ訪れてみてください!
※公共R不動産による独断と偏見でピックアップしています。

「こうありたい」が素直にあふれる都市空間
グラングリーン大阪(大阪)
https://umekita.com/
矢ヶ部さん

市場を楽しむ中継地点
新富町文化市場(台湾・台北)
https://umkt.jutfoundation.org.tw/
飯石さん
台北・萬華にある新富町文化市場は、1935年に建てられた日本統治時代の公設市場をリノベーションした場所。戦後も長く地域の台所として使われてきた建物を活かし、馬蹄形のユニークな形状などの空間的な魅力は残しながら、展示や食のスタジオ、居酒屋、などといった市場のある日常の拠点のような場所になっている。中心には昼からお酒が楽しめる居酒屋「萬華世界下午酒場」が入り、食事メニューは最低限に、市場で買った食材の持ち込みを歓迎しているスタンスが、周辺の現役市場カルチャーとこの場所を一体となって盛り上げていく心意気を感じる。ローカルな営みと地続きの場をつくっていて、活気に満ちた空気で心躍るスポット!

自然と呼応する場所
かなめのもり(東京都品川区)
https://kanamenomori.jp/
梶田さん
旧ビルの解体から「かなめのもり」として新築竣工に至るまで、ご近所民として見守ってきた場所。屋上が雨庭の森になっていたり、機械灌水装置やパラペット・雨樋もないなど、建築を少し学んだ人なら驚愕する要素も多いはず!でも、自然の摂理や先人の知恵を仕組みに活かした建物は、自然と柔らかに呼応しています。いつしか私たち人間は、頭でばかり考えては視野を狭め、自然をもコントロールしようと傲慢になっていたことに気付かされるのです。そんな学びや発見はもちろん、とにかく心地よい場所。「かなめのもり」の背景を詳しく知りたい方は、コチラの記事も読んでいただけたら。

緑の屋根のリビング
リシェルム広場(エクサン・プロバンス, フランス)
中島さん
夏のにおいが残る9月の南仏旅。欲張って複数の街を巡ったのですが、旧市街地の人の流れの先にはだいたい広場がありました。どの広場も素敵だったけど、なかでも一番心が掴まれたのが、エクサン・プロバンスのリシェルム広場。こじんまりとしたサイズ感と周囲を囲む建物、木々が高く伸びた緑がパラソルとがあいまって、どこか親密感のある空間。オープンテラスでコーヒーやワインを交わす街の社交場であり、道と道がつながる結節点でもあり、毎朝マルシェが開かれていたりと生活の要所でもあって、街全体で共有しているリビングのような場所。広場でコーヒーを飲みながら過ごしていると、人が行き交う街のリズムを感じられて日常に溶け込めたような気分。なんだかとっても贅沢な時間でした。
2025年度 公共R不動産メンバーが行ってよった公共空間その1もあわせてどうぞ。
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2025年度 公共R不動産メンバーが行ってよかった公共空間 その1
2024年度の 公共R不動産メンバーが行ってよかった公共空間はこちら。
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家族で大阪万博に向かう前日、梅田のグラングリーン大阪に立ち寄りました。ここには「都市はこうありたい」という思いが、驚くほど素直にあふれている!という印象。GWのかなりの人出にもかかわらず、不思議と「混雑」を感じない。ひとりひとりのアクティビティの密度は高いのに、うるさくない。「まちの変化」に関わるようになって20数年、都市空間とはいつだって制約だらけで、どこか「こうせざるを得なかった」という事情が漂うものだと思い込んでいた自分に気づきます。「今日は晴れてるし緑が気持ちいいねー!」なんて言いながら、胸の中では羨ましさ、悔しさ、切なさが渦を巻いている。そんなグラングリーン巡見になりました。