公共R不動産のプロジェクトスタディ

公共R不動産のプロジェクトスタディ

国内外で進んでいる公共空間活用の面白い事例を紹介。選定のポイントは”しくみとデザイン”。補助金に依存していない持続可能なしくみであること、また、これまで公共空間では見過ごされがちであったデザイン性に優れたものであるという点を重視して紹介しています。

元幼稚園舎がピーナッツバター工場に!/HAPPY NUTS DAYが発信する地域の魅力

2023/10/11

2022年、千葉県山武市の旧蓮沼幼稚園を活用したピーナッツバター工場が完成しました。公募型プロポーザル方式によって選定された事業者は、千葉産の上質な素材と焙煎にこだわるピーナッツバターブランド、株式会社HAPPY NUTS DAY。この新しい拠点では工場だけでなく初の実店舗もオープンし、地域に開かれた企画も開催していく予定とのこと。HAPPY NUTS DAY代表の中野剛さん、空間設計を担当したyaの山本亮介さん、そして山武市役所企画政策課の皆さんにお話を伺いました。

廃校活用 公募型プロポーザル 廃校 公民連携 公共不動産DB
阿久津遊

まちの産業を支え・育む未来の給食施設とは/学校給食マネジメントアドバイザー・三宅香織さんに聞く

2023/9/1

日本中の子どもがほぼ毎日食べている学校給食。しかし、多くの親は給食のことを献立の字面でしか知りません。全国の給食施設(校内の調理場や給食センター等)の老朽化が進む現在、建て替えには巨額の設備投資が必要なことから、単なる統廃合にとどまらない適切な活用方針が問われています。給食施設の現状を知り、その可能性を探るため、学校給食マネジメントアドバイザー・三宅 香織さんと、公共R不動産のプロデューサー馬場 正尊、メディア事業部マネージャー飯石 藍による鼎談を行いました。

その他 PFI 給食センター 学校給食
前田有佳利

公園を飛び出し地域と連携する、これからのパークマネジメントのかたち

2023/8/30

誰もが気軽に訪れることができる都市の中の自然として存在感を増す公園。東京の西部を中心に、現在、都立18公園、市立55公園のパークマネジメントに携わるNPO birthは、海外の公園のあり方からヒントを得て、日本ならではのパークマネジメントのスタイルを確立してきました。そんなNPO birthが運営する公園は、周辺エリアとも連動しながら、まさに地域のハブとして、またグリーンインフラとして重要な役割を担っています。そんなパークマネジメントのあり方について、NPO birth事務局長の佐藤留美さん、事務局次長の礒脇桃子さんに、公共R不動産のプロデューサーの馬場正尊と、メディア事業部マネージャーの飯石藍がじっくりお話を伺いました。

公園 公園活用を考える マネジメント
津田知枝

「百貨店の公園化」と連動する福山駅周辺のエリア再生

2023/5/29

広島県福山市に2021年10月にオープンした行政保有の大規模商業施設のリノベーション「iti SETOUCHI」の実験的な取り組みを紹介した前編に引き続き、そもそもなぜ、福山市がiti SETOUCHIの再生に乗り出したのか。その鍵となる駅周辺のエリア再生の全体像を、福山在住でもある菊地マリエがレポートします。

駅前開発 エリアリノベーション
菊地マリエ

巨大な元百貨店を「屋根のある公園」と見立てた「iti SETOUCHI」の挑戦

2023/4/28

広島県福山市の巨大な元百貨店に大胆に風穴を開ける形で開業したiti SETOUCHI。地方都市で百貨店廃業が相次ぐ昨今、大きな建物が使われない街中の一等地に残されているという状況も少なくありません。​​福山市ではどのような手法で再生したのでしょうか。公共R不動産コーディネーターで福山在住でもある菊地マリエがレポートします。

菊地マリエ

山形県村山市 Link MURAYAMA/廃校が生まれ変わる。多世代が集い、新たなチャレンジが生まれる場へ

2023/4/25

全国的に注目が集まる廃校活用。今回ご紹介するのは、山形県村山市のにぎわい創造活性化施設「Link MURAYAMA(リンク むらやま)」です。2022年7月、まちの中心地にある旧山形県立楯岡高等学校が、コワーキングスペースや飲食店、フィットネス施設、子どもの遊び場などの複合施設へと生まれ変わりました。そのプロセスと運営についてご紹介します。

学校/廃校 コワーキングスペース 廃校 リノベーション 廃校活用 直営
中島彩

誰でも道路が使える!地域・民間中心のウォーカブルなまちづくりを加速させる、兵庫県姫路市の新しい取り組みとは?

2023/4/7

2023年2月13日(月)に「姫路がめざすウォーカブルなまちなか」シンポジウムが兵庫県姫路市で開催されました。姫路市独自の新しい道路活用の仕組み「ウォーカブル促進プログラム」のご紹介と共に、これまでの様々な公民連携事例、姫路市長も交えて行われたトークセッションの様子もあわせて紹介し、多角的に展開する姫路市のまちづくりについてレポートします!

阿久津遊

隅田川の流域全体が舞台の祭典「隅田川道中」

2023/3/3

2022年10月29日〜10月30日の2日間にわたり、隅田川の流域全体を使った祭典「隅田川道中」が行われました。合計7区、全長23.5kmの区間にまたがり、和楽器集団・切腹ピストルズによる練り歩き「道中」、屋形船による遊覧体験「渡し」、隅田川沿いのテラスや公園、堤防などを使ったマーケット=「河岸」といった3つのプログラムが同時に展開されました。複数の公共空間を使ったこの大掛かりな祭典がいかにして可能になったのか。そのプロセスと、背景にある思いに迫ります。

公園 水辺 公共空間 河川敷
木下まりこ

路上駐車場を小さな公園へ Park(ing)Day/Parklet

2022/12/14

都市を自分たちのものにする手段として、「仮設建築」や「社会実験」の有効性を投げかけた書籍『テンポラリーアーキテクチャー 仮設建築と社会実験』(2020年、学芸出版社)。その中から、都市をもっと軽やかに使いこなすヒントとなるプロジェクトを紹介していきます! (※2020年出版当時の転載記事です)

公共空間 ウォーカブル テンポラリー
公共R不動産

秋田市文化創造館 未来の文化を創る、余白ある空間ができるまで

2022/9/14

秋田市の中心市街地、千秋公園の入り口に2021年にオープンした秋田市文化創造館。美しい佇まいの建物の中は何でもあり!?文化施設のイメージをくつがえす、チャレンジングな取り組みがたくさん行われていました。秋田市出身の若者たちに、「ここがあるなら秋田に帰ってきたい」と言わしめる、文化創造館はどのようにして生まれたのか。開業までの軌跡をたどります。

リノベーション 公共施設 公共空間 指定管理 文化/スポーツ
松田東子

連載

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公共R不動産の本のご紹介

クリエイティブな公共発注のための『公募要項作成ガイドブック』

公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

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