公共R不動産の頭の中
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[11月8日(日)開催]ミュージアムの余白を使いこなす社会実験「まちとくらしのトライアルプロジェクト」から、登録有形文化財をひらく「ミュージアムラボ」へ!

北区・赤羽にある「URまちとくらしのミュージアム」では、2023年のオープン以来、緑豊かな屋外空間など、ミュージアムの余白を使いこなし、新たな風景をつくり出す実験として「まちとくらしのトライアルプロジェクト」を継続してきました。そこで生まれた活動や人のつながりを次の一歩につなげるため、2026年からは、団地初の登録有形文化財となった保存住棟を活用した新たな賑わい・交流拠点「ミュージアムラボ」の試行運用を開始。「これからの暮らしを発見し、試す場所」として活動を育んでいきます。11月8日(日)には見学会も開催します。

ミュージアムから暮らしを豊かに

東京都北区赤羽にて、2023年9月にオープンした「URまちとくらしのミュージアム」。

「過去・現在・未来 私たちの暮らし方を探求する情報発信施設」として、1955年設立の日本住宅公団以来、都市再生/震災復興/ニュータウン整備などを通じて探究してきた新たな暮らし方を一望できるミュージアムです。

URまちとくらしのミュージアム ミュージアム棟(設計:設計組織ADH/展示計画:トータルメディア開発研究所/復元住戸制作監修:日東設計事務所)

歴史的に価値の高い集合住宅4団地計6戸の復元住戸をはじめとして、充実した映像や模型などを展示するミュージアム棟に加え、スターハウスなどの保存住棟4棟(団地として初の国の登録有形文化財に登録)、屋外のワークショップひろばから構成され、都市と集合住宅のくらしの歴史やまちづくりの変遷を紹介しています。

団地として初の国の登録有形文化財に登録された保存住棟。その間にはゆったりとした広場がある。

ミュージアムでやりたいことを持ち寄る「まちとくらしのトライアルプロジェクト」

開館に伴い、馬場正尊が施設PRプロデューサーに就任。展示空間だけでなく、そこを取り巻くパブリックスペース全体をミュージアムと捉え、その余白を使いこなし、新たな風景をつくり出す実験として「まちとくらしのトライアルプロジェクト」を継続してきました。

ミュージアムの広場は、時に作物が育つ畑となり、地元高校生のスラックライン練習場となり、演劇の観客席になり、マルシェや植木市のフィールドとなり……と様々な使われ方をしてきました。また広場のポテンシャルを引き出すべく、大きなキッチンを設置してみたり、傾斜を楽しんだり、自ら居場所を作ったりするためのオリジナルのツールが開発されたりもしてきました。

このように3年間、参加者自身がこの場所の可能性を発見し、使い方を育ててきたのです。

ゴーヤ、ハーブ、トマト、滝野川ゴボウなど、日々作物を育てる過程で緩やかなコミュニティも育まれてきました(赤羽台農耕団地)
年に数回実施されてきた植木市「おうち植物園」。単なる植木販売ではなく、植木鉢の色が最適な生育環境を示しており、緑化についてのレクチャーも同時に実施してきました。団地の日照条件のよさは植物を育てるのにもぴったり。(緑と環境ミュージアム)
地元の高校生(現在は大学生に)チームによるスラックラインの練習会。定期的に練習会を開催する中で、通りがかった近所の方も参加してくださるように。(Let’s enjoy Slacklife)
初年度はマップへのお気に入りスポットのプロットから始まり、場所を主体的に使いこなすためのオリジナルツールの作成に至りました。こちらはツールを使った居場所づくりのワークショップ(AKABANEDAI MAPPING PROJECT)
広場の緩やかな斜面を活かして遊ぶパブリックツール「コロコロレール」も生まれました。出しておくだけで説明がなくても自然と遊びが始まります。(パブリックラボ)
団地をテーマに、保存棟のベランダを使った演劇。広場に高さ方向の視点が入ることで、舞台と客席という関係性が生まれるのが発見でした。(まちとくらしの文化祭)

登録有形文化財をひらく新たな交流拠点「ミュージアムラボ」へ

こうしたトライアルを通じて生まれたアイデアや人のつながりを、一過性のイベントで終わらせず、次の暮らしを試行する継続的な活動へと繋げるべく、ミュージアムの一部である登録有形文化財の保存住棟、そのグラウンドレベルを整備した「ミュージアムラボ」の試行運用が今年度から始まっています。

文化財を「守る」だけでなく、暮らしの実験の場として「ひらく」新たな試みです。

整備前に描かれたミュージアムラボのイメージ。トライアルプロジェクトをはじめ、ミュージアムで蓄積されてきた活動も巻き込みながらミュージアム全体が様々な実験場になっていくことを夢想した。(イラスト:OpenA)
デッキが新設され開かれたミュージアムラボ(右)。奥にミュージアム棟。

ミュージアムラボは、食、ものづくり、対話を入口に、これからの暮らしを発見し、試すための場所です。運営にはオープン・エーと、赤羽を拠点として活動するまちづくり会社、岩淵家守舎が参画。「キッチンラボ」「クラフトラボ」「デザインラボ」の3つの機能を順次展開していく予定です。

食やものづくり、地域活動を通じた交流に加え、ワークショップや試作・制作、トークイベントなどを展開。活動の担い手を育み、トライアルで生まれた挑戦が地域に根差した継続的なプロジェクトや事業へと育っていくことを目指します。

まずは、使い手とともに場所の使い方や活動を考え、試していく「ラボ準備室」がスタートしました。そんなラボの概要をご紹介します。

<キッチンラボ>

食卓から、これからの暮らしを試してみる。食をつくり、囲み、人と人のつながりを育む場所。仕込み場とカウンターキッチンに加え、屋外へ活動をひらくポータブルキッチンなど、多様な食の活動に対応します。

キッチンラボ。(基本構想:ノウサクジュンペイアーキテクツ/基本計画:OpenA)
ポータブルキッチンはワークショップのアイデアから生まれたもの。メラミンパネルに目地を付けたタイル風のパネルが、団地キッチンの面影を引き継いでいます。(DANCHI GROW MARKET)
2026年9月15日に開催された「Museum Talk」後にキッチンラボで行われた懇親会。ゲストの有賀薫さんがキッチンラボで仕込んだスープを試食する贅沢な会でした。

<クラフトラボ>

自分たちの暮らしを、自分たちの手でつくってみる。必要なものを考え、つくり、試す場所。ShopBot、3Dプリンター等、モックアップから小物まで制作できるデジタル工作機器・工具を設置しています。

クラフトラボ(基本構想:VUILD/基本計画:OpenA)。
トライアルプロジェクトの中で生まれたスターハウス型の木製ツール(パブリックラボ)。Shopbotで切り出せるもの。収穫祭当日はこちらの販売も行います。

<デザインラボ>

いつもの暮らしを、もう一度よく見てみる。対話や学びから問いを発見し、次のアイデアを生み出す場所。可動式の家具を備え、立っても座っても、対話から制作まで自由に使える「大人の工作準備室」です。

デザインラボ(基本構想:岩淵家守舎/基本計画:OpenA)

11月8日(日)にミュージアムラボの見学とShopbotスクール説明会を実施します

昨年の収穫祭の様子

来る2026年11月8日(日)、ミュージアムにトライアルプロジェクトが一堂に会する社会実験としてのイベント「まちとくらしの収穫祭」が開催されます。

URまちとくらしのミュージアムが予約なしで見学できるほか、広場を使ったワークショップやマルシェ、演劇など、様々なトライアルが展開されます。

収穫祭に合わせて、ミュージアムラボの見学会と、12月以降に実施予定のShopBotスクール(運営:VUILD)の説明会を行います。これから始まるラボの使い方や活動に触れる機会として、ぜひお立ち寄りください。

<まちとくらしの収穫祭>
[開催時間]2026年11月8日(日)10:00〜17:00

<ミュージアムラボ見学>
[開催時間]10:00〜14:00/16:00〜17:00 Shopbotスクール説明会は13:30〜14:30
[場所]「クラフトラボ」「キッチンラボ」(ラボ41内)
[参加申し込み]不要(随時見学可能)

ミュージアムラボのInstagram
https://www.instagram.com/ur_museumlab

イベントの詳細はこちらをご覧ください。
https://akabanemuseum.ur-net.go.jp/events/607/

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