公共R不動産がピックアップする物件
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20年後の神田川流域について考えよう
神田川流域河川

歌に歌われた神田川

ご意見募集

「神田川流域河川整備計画変更原案」
漢字ばかりで頭が痛くなりそうですが、ご意見を募集中です。

河川整備計画とは?

そもそも川は誰が管理しているかというと、「河川管理者」が管理しています。
(ん?でそれは誰なの?)

川は一級河川と二級河川に分かれており、河川管理者とは、一級河川の場合国土交通大臣、二級河川の場合都道府県知事をさします。
(ほほぉ。まぁ川はいろんな自治体を横断してますしね。)

河川管理者は、「河川整備計画」という計画を定めなくてはいけません。「河川整備計画」とは、「20~30年後の河川整備の目標を明確にし、個別事業を含む具体的な河川の整備計画を明らかにする」ためのものとされています。
(ふむふむ。あれ?でもそんな大事なもの大臣や知事だけでは決められなくない?その川の特性や、地域の風土や文化の実情に応じたものにしていかなくてはいけないのでは?)

そうなんです。そこで平成9年に河川法が改定され、河川整備計画策定時には関係住民の意見を聴くことになりました。

長くなりましたが、それが今回の意見募集です。
この計画に沿って、これから先20年後、30年後の神田川流域の整備が進んでいきます。
なにげにとっても大事な計画なのです。
でもでも、この情報が公開されていることを知っている人ってどれくらいいるんでしょう?

豊かな水辺ライフを享受するために

というわけで、計画原案を読んでみましたが、正直なところ、面白い!わくわくする!という内容ではありません。
水害を減らすための工事計画や、護岸の整備計画が淡々と書いてあります。(法改正前、整備計画は「工事計画」と呼ばれていたので、ある程度はやむを得ませんが。)
基本理念は、「首都東京の顔にふさわしい、人・生きものが集い、親しめる、地域に活きた川に再生し、東京に魅力と活力を与える」・・・

東京を入れ替えたら、どこの地域でも使えそう、なんて無粋なことは言わずに、(言ってないって?)ぜひ一度読んでみてください。
読む時間がなければ、せめてこの記事で、一応意見を聞いてもらえる仕組みがある、ということを知っていただけたら。
選挙に行かない人に政治を語る資格がないように(私見ですが)、豊かな公共空間をつくるためには、私たち一人ひとりがこういった仕組みを知り、意見表明をしていくことも大事なのではないでしょうか。

そんなわけで、公共Rでは、今後こういった仕組み・制度・法律などもわかりやすくご紹介していければと思っています。
叱咤激励お待ちしております。

ステータス:募集終了
所在地:東京都千代田区神田他
期間:募集終了

PROFILE

松田 東子

株式会社スピーク/公共R不動産。1986年生まれ。一橋大学社会学部卒業後、大成建設にてPFI関連業務に従事。2014年より公共R不動産の立ち上げに参画。スピークでは「トライアルステイ」による移住促進プロジェクトに携わる。2017年から2020年までロンドン在住。2021年University College London MSc Urban Studies 修了。

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