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蒲原地区「トライアルパーク」プロジェクト

「トライアルパーク」プロジェクト始動!1 DAY RePUBLIC アイディアキャンプ@蒲原

静岡市・蒲原に新たな実験場「トライアルパーク」が誕生!

令和4年の春、静岡市清水区蒲原に「トライアルパーク」がオープン予定。そこは、市民や企業と行政が連携しながら使い方のトライアルを重ねて進化していく新たな実験場。

1haもあるこの広大な敷地を、たくさんの人の「やりたい」を実現する場所として「トライアル・サウンディング」の手法で作り上げていくことになりました。実際に暫定形態で拠点をオープンさせながら、蒲原に相応しい機能や施設を試行していくという手法です。例えば、何か物を売りたい人がいるとき、いきなり店舗を整備するのではなく、キッチンカーや仮設店舗という形態で始めてみます。

公共R不動産では、トライアルパークの基本設計・トライアルサウンディングを実施するためのプロセスデザイン・周辺エリアも含めた「サイクルツーリズム」のプランニングなど、静岡市とタッグを組んで進めています。

蒲原ってどんな場所?

蒲原は、静岡市の東の端。もともと東海道の宿場町”蒲原宿”として多くの旅人を受け入れた場所です。当時の宿場の風景や古い建物も多く残っており、歴史を感じられる趣き深いエリア。 しかし、街の人口は減少し高齢化が進み、趣ある古い建物も後継者がいないために取り壊しや建て替えが進行しつつあります。

そんな中、蒲原を愛する人たちが、少しでもこのエリアに活気を取り戻そうと、ゲストハウスを開いて多くの旅行客を受け入れたり、まちのビジョンを考えていく勉強会が開催されていたりと、変化の兆しも出てきています。

拠点が出来上がれば良いということではなく、色んな使い方を試しつつ、長い歴史の中で育まれてきた蒲原宿の持つ優しい町並みと素敵な方々との思いが混ざり合って、蒲原というエリアが内側からも外側からも魅力が増していくような、そんなことも考えながらプロジェクトを進めています。

「トライアルサウンディング」を実施しながら進化していく場所へ

改めて、「トライアルサウンディング」について説明します。

行政が活用を検討している敷地に対し、いきなりサウンディングや事業者募集を実施するのではなく、民間事業者が検討中の事業を、まずはトライアルで実施してもらう期間を設けるという制度です。官民両者ともその結果をフィードバックし、その後の公募に活かしていくための新しいサウンディングのプロセスとして、書籍『公共R不動産のプロジェクトスタディ』のなかで提案(妄想?)したものです。

書籍で提案してから3年あまり、「トライアルサウンディング」という用語も一般的になりつつあり、多くの自治体でこの手法を導入して、より多くの民間事業者の参画を促しています。

「公共R不動産のプロジェクトスタディ」に掲載した妄想企画

(参考)日本初で導入した茨城県常総市のトライアルサウンディング実施の様子はこちら

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〈前編〉日本初のトライアル・サウンディング!公民連携による1泊2日のキャンプイベント「森の生活」

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〈後編〉「対話」の積み重ねが実現させた、日本初のトライアル・サウンディングの裏側に迫る!



 









 

静岡市では、当初この敷地を活用して道の駅を作るという構想が動き出していました。しかしこれからの人口減少社会を見据えたときに、大規模なハコモノ作りからスタートするべきではないので作り方を変えていこう、そう検討していたときにトライアルサウンディングの記事を読んで連絡をくださったのが始まりです。使う実験を重ねて、これまでにない新しいカタチの道の駅を作っていくことに私たちもワクワクしています!

キックオフイベント「1 DAY RePUBLIC アイディアキャンプ」を開催!

さて、そんなトライアルパークプロジェクトのキックオフイベントとして、「1 DAY RePUBLIC アイディアキャンプ@蒲原」というイベントを開催します。

市内外から集まった参加者たちがチームを組んで、対象地となるトライアルパークとその周辺をフィールドワークし、どのような使い方をしたらいいかアイディアを練り、最後に発表します。
「星空の下で屋外シアターを開催したい」「地元の食材を使ったキッチンカーを出したい」
「まち全体を使ったサイクリングの大会を開催したい」そんな妄想が実現してしまうかもしれません。

蒲原のまちが好き、ここを使ってイベントを開催したい、たくさんのアイディアを持った方の参加を、お待ちしています!

【開催概要】

◆日程 2021年4月16日(金)18:00〜20:00(オンライン)
         2021年4月24日(土)9:30〜19:00(現地)
    ※参加は、両日程出席可能な方に限ります。
◆会場 蒲原生涯学習交流館(静岡県静岡市清水区蒲原新田1丁目21−1)
◆受講資格 
 ・懇親会を含め全日程に参加できる方
・PC持参できる方
◆参加費
・5,000円(税込)(4/24の懇親会の会費含む)
◆定員 
・20人程度
  ※応募者多数の場合は厳正にエントリーシートにより選考させていただきます。
◆持ち物
 ・PC、ポケットWi-fiまたはテザリング可能端末
  ※現地までの交通費、食事代、プログラム内の交通費は参加者ご自身の負担となります。

◆申し込み方法
 ・静岡市HPフォームよりお申し込みください。
・お申し込み期間:3月8日(月)〜3月29日(月)
◆結果発表 
 ・4月上旬までに個別にメールにてお伝えします。

◆タイムテーブル
4月16日(金)[オンライン開催]
  18:00~20:00 ガイダンス
4月24日(土)[現地開催]
   9:30~16:00 フィールドワーク、ワークショップ
  16:00~17:00 成果発表会 ※発表会のみ一般公開
  17:30~19:00 懇親会 ※なお、懇親会は感染症レベルにより開催しない可能性もございます

◆講師

馬場正尊(ばばまさたか)
佐賀県生まれ。Open A代表/東北芸術工科大学准教授/東京R不動産ディレクター。東京のイーストサイド、日本橋や神田の空きビルを時限的にギャラリーにするイベント、CET(Central East Tokyo)のディレクターなども務め、建築設計を基軸にしながら、メディアや不動産などを横断しながら活動している。
須藤玲央奈(すどうれおな)
株式会社Wonder Wanderers代表取締役 。移動型アウトドアホテル”The Caravan”や様々な新しいアウトドアコンテンツ、アウトドア宿泊施設など、日本に眠る自然の魅力に既存のコトを組み合わせて、地方自治体や地元事業者とともに色々な”ソトコト”を創っている。 また、国立公園オフィシャルパートナーシップ企業として、国立公園のプロモーションや施設開発などにも精力的に参画している。
馬場隆司(ばばたかし)
株式会社 UNITED SPORTS 代表取締役 /公財)日本スポーツ協会 公認スポーツ指導者 自転車コーチ /スポーツサイクルショップ「物見山 RIDE(埼玉県東松山市)」代表 埼玉県生まれ。サイクルスポーツやツーリズムを軸に各地で地域振興に関わってきた経験を活かし、自治体、地元企業、観光協会等と連携しライドイベントやサイクリストの拠点づくりを進めている。 

◆問合せ 
静岡市 建設局道路部道路計画課 渡邉 
メールアドレス dourokeikaku@city.shizuoka.lg.jp
電話番号 054-221-1239

◆主催:静岡市 企画・運営:公共R不動産

 

【道の駅整備事業】 蒲原で「トライアルパーク」プロジェクトが進行中です(静岡市HP)
https://www.city.shizuoka.lg.jp/485_000062.html

  

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全国の魅力的でユニークな公共空間再生の事例や、公共空間を楽しく活用する人々のインタビューなどをお届けします。

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公共R不動産の本のご紹介

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公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

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