公共R不動産のプロジェクトスタディ
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エリア開発から丁寧に積み上げてきたエリマネ団体がつくる、これからの風景とは 〜西梅田地区「TOMARIGI」プロジェクト

大阪・梅田の地下は、7つの駅を結び、その複雑さから「梅田ダンジョン」と呼ばれる大迷宮。大阪らしいサービス精神あふれる大阪駅前ビル地下階など大阪駅前の一大地下空間の西側、西梅田地下道に新たな風景が誕生しました。修景施設「緑のパティオ」に、可動するベンチやイスを配置し、利用者がひとりひとりニーズにあった憩いの空間づくりができる新しい公共空間へ。​​西梅田地下道<だから>できたと言わしめる場づくりの経緯をレポートします。

西梅田の地下に現れた変幻自在な「止まり木」

梅田の地下には、朝から飲める串かつ屋、昔ながらの喫茶店、便利なチェーン店が並び、商売人のまちらしい賑わいが全長約6kmにも及ぶ歩行空間に沿って張り巡らされています。そこは、歩行者や鉄道利用者、買い物客、従業員など不特定多数の人に利用されている一大地下空間です。

今回ご紹介する社会実験の舞台は、西梅田地区の西梅田地下道にある「緑のパティオ」。まずは「TOMARIGI  − 西梅田・緑のパティオ − 」の様子をご覧ください。

地下道でありながら、自然光のような明るさがある(撮影:髙村直希)
このグリーンすべてが本物の樹木。地下でありながらマイナスイオンあふれる空間に。(撮影:髙村直希)
お昼どき、ランチを食べるひと、ひと休みするひと、仲良く談笑するグループなど、思い思いに過ごす利用者。(撮影:髙村直希)

まず驚いたのは地下道なのに手入れの行き届いた植栽があること。とても明るく開放的です。そしてパティオ=中庭には、自然由来の素材でできたイスやテーブルが点在しています。利用者はそれぞれの用途に合わせ、ファニチャーを移動したり、形を変えたり、自らにフィットした形にしてくつろいでいます。それはまるで止まり木で羽を休める鳥のように。

この社会実験を行っている主体は「一般社団法人 西梅田地下道管理協議会」(以下協議会)です。

<大阪の中心で、公共空間を我が家のように使える>。そんな奇跡のような場づくりの社会実験の経緯を伺うため、協議会の事務局長である阪急阪神不動産株式会社の大野賢一さん、そして、西梅田地区のまちづくりに並走するハートビートプランの園⽥聡さんを中心にお話を伺います。

左から、大野賢一さん、園⽥聡さん。(撮影:髙村直希さん)

(各プロフィール)
大野賢一(おおの けんいち)
一般社団法人 西梅田地下道管理協議会・西梅田地区開発協議会 事務局長(阪急阪神不動産株式会社 開発事業本部 開発企画部開発企画グループ 兼 都市マネジメント事業部梅田まちづくりグループ グループ長)1970年兵庫県生まれ。1992年神戸大学農学部農業工学科卒業後、同年、阪神電気鉄道株式会社入社。不動産部門に配属され、1998年より2006年まで西梅田地区の開発(土地区画整理事業など基盤整備)を担当。その後、沿線開発や住宅事業を経て2016年より梅田地区のエリアマネジメントに取り組み、西梅田開発協議会・地下道管理協議会事務局に携わる。2018年より阪急阪神不動産株式会社に出向、2020年より同協議会事務局長。


園田 聡(そのだ さとし)
有限会社ハートビートプラン 代表取締役(共同)
認定特定NPO法人 日本都市計画家協会 理事 他
1984年埼玉県所沢市生まれ。2009年工学院大学大学院修士課程修了。商業系企画・デザイン会社勤務を経て、2015年同大学院博士課程修了。博士(工学)。2016年より有限会社ハートビートプラン。専門は都市デザイン、プレイスメイキング。現在は、大阪・東京を拠点に全国各地でプレイスメイキングの理念・手法を用いた実践・研究に取り組んでいる。著書に「プレイスメイキング~アクティビティ・ファーストの都市デザイン~」(学芸出版社)。「都市を学ぶ人のためのキーワード事典 これからを見通すテーマ24」(共著・学芸出版社)

民間主体で維持管理している西梅田地区の積み重ね

まずは西梅田地区の成り立ちを紐解きます。1992年、旧国鉄梅田貨物南ヤード跡地を中心とした再開発によりまちびらきした地区で、文化、国際、情報の拠点として四季劇場や外資系ホテル、オフィスビルなどが立ち並ぶ、大阪の玄関口です。

まちびらきから5年後の1997年、西梅田地下道の供用開始に伴って設立された協議会は、地権者が中心となって西梅田地区の環境維持を主としたエリアマネジメントを行っています。西梅田地区にはプロムナード(地上公開空地)やガーデンアベニュー(地下道)といった多様な公共空間を備えているのが特徴です。

目を細め、エピソードをお話くださる様子は、開発時から西梅田地区に関わり、今も愛着を持ってエリアを管理している様子が伝わる。(撮影:髙村直希)

大野さん「むかし阪神電車が地上を走り、梅田駅に向かって地下に降りていた部分が現在のハービスOSAKA・ENTの敷地です。

西梅田地区の開発に伴い、同敷地の北側、つまりこの地下道の真上に都市計画道路西梅田線が整備されましたが、その際、阪神電車がその地下にルート変更し、敷設した鉄道施設の上部に西梅田地下道ができました。

なお、この地下道は「道路」として民間により建設され大阪市に帰属されています。その時に大阪市さんと「この地区の地下道に接続する地権者みんなでここを管理します」とお約束をさせていただきました。

現在も変わらず、この地下道に接続する民間地権者でまちを維持管理しています」

こうして西梅田地区は、地下道の設備、植栽、清掃から警備など、地下道に接続している各ビル敷地の地権者さんによりオール民間で協力し合って維持管理をしています。

改めて、大野さんから見て、この西梅田というエリアはどういう特徴があるのでしょうか。

大野さん「昔は本当になにもなかった場所らしく、私の記憶では見渡す限りの工事現場でした(笑)。今は主にビジネス街です。いろんな企業さんがまちに在ることで大人の街の装いがありますね。ホテル、オフィスが中心なのでまちの機能的にも落ち着いています。昔はとても重厚なまちやな〜と思っていました(笑)」

地上部分は高層ビルが立ち並び、大阪の玄関口らしい都市部。(提供:西梅田地区開発協議会・一般社団法人西梅田地下道管理協議会)

周辺民間企業と地権者たちによるまちづくり。その象徴的な行動のひとつは西梅田地区の清掃活動だったとか。

周囲の関係企業に声がけをし、参加できるひとで行っているゴミ拾い。(提供:西梅田地区開発協議会・一般社団法人西梅田地下道管理協議会)

大野さん「地区内のビルに入居されていたテナントさんが「地元のために、月に1度清掃をしたい」と手を挙げてくださって、そらええですね!と、協議会もご一緒させていただいたことがきっかけです。

数年後、テナントさんが地区外に移転された際に協議会が活動を引き継ぎ、今に至ります。地道な活動だなと思いますが、清掃や放置自転車対策、警備など、そういう活動が西梅田地区のコミュニティとグレードをつくっていった気がします。夏には「オオサカガーデンシティ夏祭り」といって地区のカラオケ大会も開催しているんですよ」

オオサカガーデンシティ夏祭りの様子。(提供:西梅田地区開発協議会・一般社団法人西梅田地下道管理協議会)

じぶんたちがいるまちを良くしたい。その思いを共有する仲間たちと長年行ってきた地道な活動は、四半世紀以上たった今も西梅田地区の風景を作り、重ねていくのです。

維持管理にとどまらず時代のニーズに合うエリアマネジメントを

時代は移り変わり、世は平成から令和へ。協議会は公共空間の使い方について模索し始めます。

大野さん「こうして27年経過した西梅田地区ですが、地権者の皆さんのご協力でなんとかいまも維持管理を行えています。20年の節目を迎えたころ、「では次のステップへ進みましょう」となり「未来地図2022」というビジョンを策定し、協議会の法人化にもご理解いただきました。

私達はこれからもずっと維持管理を行っていく覚悟ではありますが、持続的に維持管理を行っていくことを考えると財源の確保をはじめ、さまざまな新しい試みを考えていかなければなりません。時代のニーズに合うエリアマネジメントができないかとご相談させてもらったのがハートビートプランさんでした」

大野さんの話を真剣に受け止めていたのが印象的な園田さん。(撮影:高村さん)

園田さん「最初にご相談いただいた、2015年くらいから色々お話をさせていただきました。実際に業務がはじまったのが2016年度です。

僕らがご提案で大事にしたのは、協議会のみなさんがこれだけ長くまちに関わってきた歴史そのもの。一時的なイベントとして、最大瞬間風速的に集客して終わるような利活用ではなく、持続可能な形で、協議会活動の延長としてやれる取り組みをご提案させていただきました」

園田さんは西梅田地区の東から地下道の「水音のエントランス」にはじまり、中央にある「緑のパティオ」、そして地上にある「西梅田公園」。この3つのアンカーがパブリックスペースとして質が高い状態で在り、このエリアの核として、積極的に活用していくことを決めます。

100メートルに及ぶ滝と池がある修景施設「水音のエントランス」。(提供:西梅田地区開発協議会・一般社団法人西梅田地下道管理協議会)
地下道の中央に四季折々の植物が彩る植栽帯を持つ「緑のパティオ」。(撮影:髙村直希)
ビル群に囲まれた都会のオアシス「西梅田公園」。(提供:西梅田地区開発協議会・一般社団法人西梅田地下道管理協議会)

場の可能性を見出す社会実験がスタート

そして、2017年の3月より「水音のエントランス」を活用するマーケットの社会実験「西梅田UNDER CARAVAN」を実施。西梅田地区にどういう変化が起きたのでしょう。

園田さん「安定して3万人近くの交通量があるので、マーケットには多くの方に立ち寄っていただけました。そしてリアクションが良かった。気になっていたのは、以前、西梅田のワーカーさんにアンケートをお願いしたときに「西梅田地区で過ごす時間があまりない」という意見が多かったことでした」

西梅田地区へ通勤しているワーカーにとって、ここは通り過ぎるだけのまち。周囲は客単価の高いハイグレードなお店が多く、ランチに気軽に行けるお店もない。アフター5は梅田駅方面へ流れてしまうのだそう。

園田さん「私たちとしては、西梅田地区で働いてる方々に西梅田で過ごしてほしい。そこでテーマとしては、「就業環境満足度を高める」ということを掲げました。

当時、グランフロントが開業するなどオフィス街にも大変動があり、競争も激化していました。オフィスを移すよりも西梅田地区で働きたいという、理由と価値をつくろうと思いました」

2017年3月、水音のエントランスで実施した「西梅田UNDER CARAVAN」の様子(提供:株式会社オープン・エー)

園田さん「また、2021年12月から2022年の12月に渡って同じ場所でスイーツや生鮮品、テイクアウト型の飲食物販を展開するほか、イスやテーブルなどを設置した休憩スペースを設ける社会実験を行いました。しかし、コロナ真っただ中という事もあって、飲食の出店者さんは途中で撤退しちゃったんです。

大野さんたちと議論して、社会実験としての空間の占用許可期間はまだあったので、次の使い方を模索し、飲食出店なしの無料の休憩スペースとして解放しました。するとお店がないのにめちゃめちゃ利用者が増えたんです(笑)」

2021年から1年間実施した「西梅田UNDER CARAVAN」の様子(提供:西梅田地区開発協議会・一般社団法人西梅田地下道管理協議会)

大野さん「利用者が自然に利用でき、ええなぁと思ってもらえるような公共空間を作りたいと思っていました。2度社会実験をしてみて実感したのが、協議会のみなさんのご理解と、警察・行政のみなさんが、こちらを信頼してくださって、いろいろ挑戦させていただけたということ。結果、利用者が思い思いにいろんな過ごし方をされているのを見ることができて、それは、本当に次にもつながる風景やな、と思いました」

大野さん「ここは維持管理でスタッフがよく今行き来してますし、非常に目が行き届いている空間なので公共空間を使う社会実験でありながら対警察・行政を意識した企画に自由が効いたと感じました。利用者のみなさまのマナーの良さ、品性の高さのおかげでもあります。

みなさんが、私たちの活動に対して「大丈夫だ」と信頼いただけることこそが、四半世紀以上活動してきた私たちの最大の財産なのかもしれんなぁって、この社会実験で気が付きました」

協議会がまちに関わり続け、手を尽くしているという実績が公共の可能性を広げ、使う人も節度を持つようになる。そして、3回目の社会実験である「西梅田 緑のパティオ TOMARIGI」での社会実験に繋がります。

<まちの財産>が公共空間の常識を越えていく

「水音のエントランス」での実験を終えて、2023年9月より「緑のパティオ」での社会実験がはじまりました。ここでは「水音のエントランス」のような収益性は考えず、ベンチやイスなどを配置したスペースを提供することに。

園田さん「2017年に「西梅田地区の未来地図2022」という5年後の西梅田地区のエリマネビジョンというものを作ったんです。そのときに、場の位置付けとして「水音のエントランス」はサービス提供も含めて地区の人が集まって交流する場に。「緑のパティオ」は、共用部というかエリア全体のロビー空間というコンセプトがありました。

コンセプトに基づいて、ここは滞在スペースにするイメージは皆で共有されていました。そして今回、それを社会実験で試すチャンスが来ました」

そこで園田さんは西梅田らしい公共空間を滞在空間として開放するのにふさわしいファニチャーを模索します。

園田さん「ここは植栽など緑もあるし、素材感のあるファニチャーをおいて、自然な流れで滞在できる空間をつくりたいと考えました。

そこで勝亦丸山建築計画さんの、木と紙でできた『プレイスメイキングキット』がぴったりじゃないかなと。この社会実験で使わせてほしいなと、ご提案させていただきました」

プレイスメイキングキット。(撮影:髙村直希)

園田さん「そして、この場所の属性として、週末と平日で使用するひとの属性ががらっと変わるんです。

平日はワーカーがメイン。公共スペースもおひとりさまの使用が多い。けれど、週末は旅行者や舞台を観に来るような、おでかけをする人が複数人で使います。なので座り方のバリエーションが変えられる、選べることが必要でした。

「持っていくひとはいないだろう。でも使いやすいように動かすことはできる」という絶妙なラインを可能にしているのが『プレイスメイキングキット』なんです」

そしてもうひとつの課題として、動かすことができるファニチャーを24時間、公共空間である道路(地下道)に置くことが可能なのかということ。

イスの方向や、高さ、座面も自由自在に変更できる。(撮影:髙村直希)

園田さん「まず、素材は紙や木ですけれど、ある程度重さがあり風で飛ぶようなもんじゃないので安全ですという話は関係者や警察にも説明しました」

大野さん「先年の1年半にわたる「水音のエントランス」での社会実験でも大きな問題が起きなかったので、西梅田地区ならば、24時間置きっぱなしでも大丈夫やろうと、警察にも行政にも納得していただいて活動ができています。

これもみんな、ここをとても大事に思って巡回してくれている警備・設備・清掃スタッフはもちろん、ハートビートプランさん、勝亦さんたち、これらの運営に関わってるってくださる方がいてこそ可能になった実験です」

「プレイスメイキングキット」について制作者である勝亦丸⼭建築計画の勝亦優祐さんと丸山裕貴さんは、搬入以来、ひさしぶりにこの場を訪れたのだとか。

左から勝亦優祐さんと丸山裕貴さん。(撮影:髙村直希)

勝亦さん「プレイスメイキングキットは、「場」に合わせて、仮設的なアプローチで場に変化をもたらすツールキットのシリーズです。

公共空間だと、ベンチが寄せ集まっても一体性が出ないので、「止まり木」じゃないけれど、皆が身を委ねることができる、ちょっとした拠り所のようなものをつくろうと思いました」

エリアの役割を伝えながら、ウェルカムな雰囲気を醸す。(撮影:髙村直希)

勝亦さん「バラバラにもできるし、動かせる、単純なものを組み合わせていかようにも変えられるファニチャーのデザインがパティオの環境にハマりました。

素材は、紙とランバー材ですが、木材に関しては、無垢材の方が質感がよいと考えましたが、持ち運び性とか、崩れた時に怪我しづらいとか、ある意味「公共的」な観点から考えると、固定はしすぎず、最低限風で飛ばないぐらいの重さで、それでいて片手ですっと動かせることを優先させた素材選びになりました。

なにより地下道は雨風の影響を受けづらいですからね。本当にぴったりなファニチャーだと思います」

丸山さん「ぱっと見て、それがどう動くかがわかるっていうのは大事です。固定されてなかったら、こう動くだろうなみたいな。動かしてよさそう、そして完成形がわからないってこと。ベンチとかも、組み立てる時に材料そのものが説明書になってるものを目指してるんです。構造はシンプルに。まだ改良中ではありますが、もうちょっと簡易化したいなと思っています」

勝亦さん「今日、実際に使っている様子を見て、こちらが思いもしない使い方をハックしているのが面白いと思いましたね」

大野さん「市民のみなさんにこの場を開放したことでみなさんいろいろ工夫して利用されていて、「こんな使い方があるんや!」って驚いてます(笑)。

「誰も使ってくれんかったらどないしょう?」と最初は半分冗談で言ってたんですけど、みなさんどんなシチュエーションでも好きに動かして使えるようにされるんで、安心しましたね(笑)」

植栽も、ベンチを置けばテーブルに。(撮影:髙村直希)

園田さん「みなさん、使用後はちょこっとだけ戻すけど、完璧に元には戻さないので「あ、なんかここ5、6人でいたんだろうな」とか、そういう気配がまちに残るんです。それも面白いんです。可動するファニチャーの良さですね」

大野さん「社会実験として公共空間に置くものとしては最適やなぁと思っています。いい意味での、仮設感っていうか」

大野さんが「強力な仲間」と称えるチーム。(撮影:髙村直希)

公共空間を自分好みに変えられる画期的なプロジェクト「TOMARIGI  − 西梅田・緑のパティオ − 」は2024年の3月に社会実験を終える予定です。

大野さん「ここでの実験で、この場の次なる利活用について十分考えていけるだけのデータやネタが出たと思います。私自身はこのかたちで実装してもええかなと思うくらい今の風景が気に入ってます。

そして、この地区全体で、地区の活性化をするための強力な仲間がいるので会員さんはじめ関係者全員でまた力を合わせてやっていけたらなと思っています」

園田さん「大阪市などまちの思いと、実際エリアマネジメントをされている大野さんたち民間の方々と、一緒にタッグを組んでやれるっていうのが、最大の良さだなとしみじみ感じています。引き続き、公民連携でリアルで等身大のまちづくりをやっていくにあたり、僕らはそのサポートをしていけたらいいなと思っています」

大野さん「水音のエントランス、緑のパティオと、場の可能性を広げましたので、次は西梅田公園の活用も視野に入れていきたいです」

エリア開発当時から、27年間の地道な活動を経ての「今」がある。画期的なアイデアがあったとしても、それを実行することができるのは、公共の場を委ねられた圧倒的信頼と実績。

イノベーションにこそ小さな検証の積み重ねが大事だと思い知る西梅田の取り組み、今後の展開にも期待が高まります。

<西梅田緑のパティオ -TOMARIGI-実証実験>
2023年9月20日(水)〜2024年3月15日(金)
https://ogc-nishiumeda.jp/pdf/project/project_04.pdf

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PROFILE

アサイ アサミ

編集者。東京生まれ東京育ち。宝島社の雑誌編集などを経て、2012年岡山へ移住。地域の魅力を広告する「ココホレジャパン」を起業。マスメディアから自治体の広報までミクロとマクロを横断しながら社会をより良くするための斬新でユニークでハッピーなコミュニケーションを編集中。現在、竹中工務店とコラボレーションして木のまちをつくるプロジェクト「キノマチウェブ」や都市型自動運転船「海床ロボット」コンソーシアムなどを展開中。

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