公共R不動産のプロジェクトスタディ
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各界隈が自律的に動き出す社会実験「三の丸トライアルMONTH」-長野県松本市「三の丸エリアプラットフォーム」(後編)-

「誰かに語りたくなる暮らし」を合言葉に、松本城三の丸エリアに位置する10の界隈が取り組みを推進する「松本城三の丸エリアビジョン」。その推進組織として、2022年12月に「三の丸エリアプラットフォーム(以下三の丸AP)」が設立されました。後編では、各界隈で実際に行われていた社会実験のいくつかをレポートします。どの現場も熱があり、あそこへ行ったら何かある、という期待感に満ちていました。

≫三の丸APの立ち上げ経緯と市民主導のまちづくりについてのレポートはこちらをご覧ください→前編

三の丸エリア各所で開催された社会実験「三の丸トライアルMONTH」

松本城三の丸エリアでは、6つの界隈でプロジェクトが進行しています。各界隈ごとに、ビジョンの実現に向けてトライアル(社会実験)を実施する期間「三の丸トライアルMONTH(2023年9~11月)」にてプロトジェクトが実施されていました。

広報まつもとに掲載された「三の丸トライアルMONTH」の記事(出典:松本市)
THE SANNNOMARU TERRACEプロジェクトの一環で開催された「プティ三のマルシェ」の様子(提供:三の丸AP)
上土シネマの様子(提供:三の丸AP)
上土エリアで開催された「お城下町パフォーマンスフェスティバル」。(提供:三の丸AP)
六九通りで開催された「六九古本市」にあわせて、六九通りを歩行者天国に(提供:三の丸AP)
女鳥羽川界隈で実施された「女鳥羽ピクニックデイ」。ピクニックセットのレンタルや、河川敷を渡る橋のトライアル設置、ワークショップや出店など、女鳥羽川が賑わいました(提供:三の丸AP)

各界隈とも、エリアの特徴を掴んだ個性的な取り組みが展開され、多くの人で賑わっていました。実験的な開催であったとはいえ、確実に次につながる兆しを掴んだという実感が得られた模様。

そして6つの界隈の取り組みのうち、2つの界隈へ伺い、詳しいお話を伺ってきました。

松本国宝の架け橋プロジェクト・タカノバ

8月の暑い盛りに工事、9月にオープン、取材時点で開始1カ月あまりのタカノバ。2年の期限付きの場所にユニットハウス3棟を設置して、土産物と飲食、フリースペースとして営業しているほか、キッチンカーの出店も募っています。三の丸APからの支援金200万円で土地整備から建築までを賄ったという資金繰りには、到底真似できない苦労が重ねられていました。ユニットハウスはリサイクル、耐火ボードは端材や工事の余りをつぎはぎ、工事もまちの人が自ら釘を打ち、人脈を駆使し、交渉し、工夫して…。完成した現場で何を目指すのか。本プロジェクトの企画者である荒井洋さんにお話を伺いました。

ガソリンスタンド跡を活用した「タカノバ」。日常的な憩いの場になっています(撮影:秋山まどか)

鷹匠町・北馬場界隈は、厳密には松本城三の丸には位置しませんが、松本城と開智学校の両国宝の間に位置する場所として、松本城三の丸エリアビジョンの1界隈として位置付けられました。時期を同じくして、地区のガソリンスタンドが閉店。ビジョンを見た土地のオーナーから「空いた場所で何か協力できることはあるか」と市役所・お城まちなみ創造本部へ相談が持ちかけられたことをきっかけに、「僕らも、どうやろうかと考えていたときだったので、ここを拠点にさせてもらうことにしました。ほかの界隈は、現役の商店街というチームがありますが、僕らにはありません。まずは拠点を作って、まちの人を巻き込みたいと考えた」と荒井さん。ここ1年ほど、エリア内の空き物件で新たなお店を始める動きがぽつぽつと出てきており、タイミングを逃さずにプロジェクトも動き始められました。

タカノバ企画者の荒井さん(撮影:秋山まどか)

タカノバの店舗は1カ月単位の賃貸で、借主が自分で出店してもよいし、別の出店希望者へ又貸しもOKという、いわば月間オーナー。チャレンジしたい人に集まってもらいたいからと、又貸しをぜひお願いしているのだとか。「小さな場所ですし、成功するかわからない。そういうときに、とりあえず半日から挑戦できたらいい」。又貸し先や出店のシフトは月間オーナーの裁量ですが、隣同士の関係性を保つため、業態がかぶらないようになど配慮しています。店舗同士の行き違いを防ぎ、現場の困りごとを解消するためのタカノバの運営会議と、対外的な問題や、全体の決定を行うCORE会議という上位組織を作って対応しています。

オープンして1カ月、最初は閑散としていたそうですが、知名度が上がるにつれて、休日だけでなく平日も人が集まるように。季節のブドウを入口で販売しているのも、うまく人の足をとらえています。このブドウもご縁で、タカノバで作業中のプロジェクトメンバーに地元の農家さんが「ここで売りたい」と声をかけたのだとか。収穫期で多忙な農家さんに代わり、プロジェクトメンバーが販売しています。

松本のブドウ産地といえば山辺。その山辺の完熟シャインマスカットが1パック700円…お得!(撮影:秋山まどか)

「こういった柔軟な対応も、やっとできるようになってきたところです。最初は、規約だなんだと、へとへとになるほど細かくルールを作りたがってしまって。会員同士、考え方が違う、年齢も違う。何が一番って、商売をやったことがない人たちの集まりで、経験がない。全員が想像するしかない中で、想像していることがそれぞれ違う。そういったずれをどう解消していくかはまだ途上ですが、それでもだいぶ解消されてきました。議論を重ねた結果、とにかくやれることをやろうよ、に着地できたのもよかった」。今の現場の課題は、地元の声をどう吸い上げて店舗に反映していくかだと言います。お惣菜があったらいいな、とか、頻繁に来るにはちょっと値段が高いかも、といった声をもう一度考えて、地元の感覚と販売側の感覚をすり合わせていく必要を感じています。

「僕が子どものときには、この辺りは明らかに商店街でした。果物屋さん、肉屋さん、お菓子屋さん…、そういうまちでした。だから、店舗を閉めている方たちがいっぱいいるわけですけども、なかなか乗り気になってもらえない。本当は、空き店舗をみんなで改修して、店づくりをして、と思ったんですけども、全然そういう雰囲気にならない。だから、タカノバを軌道に乗せて、まちの人を巻き込みたい。若い人が空き店舗を貸してほしいと来たときに、どうぞ、と言ってもらえる空気感を作り出したい。2年という期限のなかで、最終目標はそこです。タカノバだけだと点ですが、最終目標までいけたらふたつの国宝がつながります」。

プロジェクトメンバーの努力・労力・気力があってのタカノバ。左から小山さん、荒井さん、中田さん(撮影:秋山まどか)

さらに、軌道に乗せた暁にはタカノバもなんらかの形で継続したい、という未来を描いて、仮設ではなく常設の認可を取りました。「プレハブで常設という事例がなく、申請は困難続き。予算も少ない中で究極の選択でした。でも、これでずっと続けられる建物になったわけですし、存続できるようにしたい。ここまでやって、もったいないですよ。ほら、その向かいにも新しい1軒がオープン間近でしょう。シェアオフィスなのかな。このあたりの人の流れもちょっとずつ変わってきている感覚がありますよ」。

湧水が流れるまち中空間で地元を味わう
みどり食堂

湧水が流れる脇に植栽を囲むベンチが3つ。道路脇とも公園とも言えるような「辰巳の御庭」を有する上土・緑町界隈のプロジェクトのひとつが、近隣の飲食店から出前が取れる「みどり食堂」です。

みどり食堂の様子(撮影:秋山まどか)

飲食店に対して道路占有が規制緩和されたコロナ禍に、「入ったことのない店の食事も気楽に注文できる場を設け、味を知ってもらって集客につなげよう」というコンセプトで行われたのが前身で、花見、七夕、紅葉、寒冷、と年4回開催。辰巳の御庭の電気代が緑町の支払いであることから、町会を超えての開催が難しく、緑町の店舗で行っていました。その後、三の丸APとの協議を経て2023年の企画を決定。付近一帯の店舗が参加して実施できるよう町会と調整して実現に至りました。夏には、せせらぎに足を浸して涼みながら穏やかな時間を過ごす姿が多く見られ、夕暮れの早い秋には、ランタンが灯された中で熱燗や煮込みを楽しむ人々が集う、いずれの季節も「また来たい」の笑顔が見られる会となりました。

各店舗からのデリバリーができる多彩なメニュー(撮影:公共R不動産)
大人も子供もデッキでくつろぐ風景が広がる(撮影:秋山まどか)
夏のみどり食堂の様子。水に足をつけて気持ちよさそう!(提供:三の丸AP)

ベンチの上へ乗せるテーブルは、事業会員の佐々木文宣さんと菅原巌礼さんの発案。それを聞いたプロダクト・デザインのアドバイザー・上田孝明さんからの提案は2点でした。ひとつめは、実際のテーブルに対して。いざ椅子を置いて座るときに、曲げた膝がぶつからない形にすること。ふたつめは、空間に対して。3つあるテーブルとも同じでいいのだろうかという問いかけです。店の入口には、ふらっと立ち寄って去れる、大きく気軽な立ち飲みテーブル。メインとなる中央には、椅子を置いて大勢が座るテーブル。奥まった場所は、ふたりで囲んでひっそり落ち着ける小さなテーブル。空間のなかで、それぞれの役割にあわせた異なる形が提案されました。

既存ベンチをハックして、立ち飲みカウンターに(撮影:公共R不動産)
みどり食堂に向けて開発されたテーブル。高さが異なるものが並び、それぞれの過ごし方を選べます(撮影:公共R不動産)

上田さんが参加した最初の打ち合わせは夏。実際に辰巳の御庭でせせらぎに足を浸しながら相談していて、その気持ちよさから、川床の中央を分割して足を下ろしやすくする案が浮上。2回目の打合せには大工さんが参加。すでに試作品ができていて、どう運ぶのか、どこにしまっておくのか、この大きさで問題ないのか、と実物を見ながら議論していると、たまたま通りかかった公民館を管理する方から「このままでは公民館には入らない」とアドバイス。3回目には松筑木材協同組合と調達の話、と、重要な場面はどれも辰巳の御庭でした。

みどり食堂のメインテーブルにて。左から、プロダクト・デザインのアドバイザー上田さん、みどり食堂の発案・実行を担う佐々木さん、菅原さん、ハートビートプランの新津さん(撮影:秋山まどか)

上田さんがアドバイザーとして打診されたのは「松本にある工芸や民芸の文脈を公共空間や生活と結び付けたい」という内容でした。「そういうことであれば、地元の人が作ることを第一にして、完成を目指すのがいいのではないかと考えた」と上田さん。あくまでも匿名的な立場で寄り添い、時折プロの視点を伝えてうながすという、普段の仕事と異なる体験だったと言います。みどり食堂のテーブルは、「終了後、土台のベンチは現状復帰せねばならないので、穴をあけたり釘を打ったりできません。ベンチの上下を垂木が挟む構造など、現場で試しながら打ち合わせ。ベンチもずれていて正方形ではないとか、すでに条件がついているものをリノベーションする感覚です」。

ほかの界隈の会議にも参加しているそうですが、「松本城大手門跡界隈では木工作家の前田大作さんが事業会員ですし、THE SANNOMARU TERRACEプロジェクトでは、設計まで対応できるものづくりの人が紹介されて参加しています。ここ緑町でも、大工さんは菅原さんの紹介。やりたいという声があがると、技術のある人を誰かが呼んでくる。ものづくりが生活の中に当たり前にあって、必要だから作る、ないから作る、という考えが根本にある。珍しい地域だと思う」。

協力店舗から提供される、本格的なつまみや食事、お酒の数々。(撮影:秋山まどか)

ないから作る、という発想は、みどり食堂の先の展望にもあります。「冬は、最初の1年でやってみたもののどうにも寒く、やめようかと話していました。が、予算が付くならやってみたいことがあって。ひそかに来年へむけて考えているのが、白い発泡スチロール製のかまくら。立体的に安価に、暖と明るさを得られないか、作って試したい」と佐々木さん。

「寒い地方ならではの寒さを楽しむ企画をしたい。防寒対策さえできれば、冬にやる価値はある」という発想の源は、冬の北海道で入ったお風呂。氷の湖上に風呂桶と脱衣所を設け、まちから温泉を引いたものだそうで、無二の体験が忘れられないのだとか。ほかにはない経験を提供できたら、訪れた人たちからの全国的な発信も期待できるのではないかと考えています。企画実験の期間中、海外からの客層も少なくなかったことを考えれば、世界的な発信もあり得るかもしれません。夏に見られた湧水に足を浸す夕涼み姿も、「湧水や井戸はあっても、そこに足を浸す経験はなかなかない」という声がありました。この場所ならではの体験が人々をひきつけます。

みどり食堂発起人の佐々木さん(撮影:公共R不動産)

さらに「やがては食堂を三の丸エリア全域、松本城周辺のすべてに広げて、三の丸市場にしたい」と見据える先があります。界隈を超えての広い構想は、聞いているこちらもわくわくする響き。「同時多発的に複数の拠点を設けて、いつもと変わらぬ土地の店の味をきちんと届ける市場。周遊券を用意して巡ってもらうのもいい。食事がいい、まち歩きが楽しい、と松本のまちを印象付けるような、本当に、真に、おいしい市場ができあがると思う」。

丸ノ内中学校3年生の取り組み「Coffee Terrace Marunouchi」

社会実験の一環ではありませんが、派生した動きが見られるのも、三の丸APの特筆すべき点でしょう。松本城三の丸エリアビジョンに触発された学生の活動として、高校生も一緒に企画する三の丸CLEAN&MEETSの話に前編で触れましたが、後編では丸ノ内中学校3年生の「地域経済と飲食」講座に所属する18人の取組みについてレポートします。丸ノ内中学校探究コーディネーターの上條春城先生にお聞きしました。

発端は、「総合的な学習の時間」の授業。前年の3年生が作成したパンフレット『城下町カフェの巡り方』に刺激を受けた生徒たちの「カフェを開きたい!」という願いでした。地元のカフェについて調べたり、コーヒーの焙煎を学んだり。しかし、中学生がカフェを開くのには現実的な問題がいくつもあり、壁にぶつかることもしばしば。そんなとき、学習アドバイザーとして関わる都市計画家の倉澤聡さんから松本城三の丸エリアビジョンについて聞き、女鳥羽川界隈のビジョンとして描かれたオープンカフェのような幸橋の風景に憧れを抱きます。

女鳥羽川界隈のビジョンとして描かれた幸橋付近のイメージ図。「目指したい未来を思い描きやすくする」というビジョンの目的が、中学生にも伝わりました(出典:松本市・松本城三の丸エリアビジョン)

その幸橋で実現させた企画は、まちを行く人々にコーヒーをふるまい会話する、というCoffee Terrace Marunouchi。9月と10月の計2回開催しました。生徒たちは「誰かに語りたくなる暮らし」の合言葉にも共感。コーヒー提供時の話題として、松本の在り方について尋ねる内容を入れました。まちづくりに思いを寄せていくきっかけのひとつには市役所の担当窓口であるお城まちなみ創造本部の小林真治さんとの出会いがあり、オンラインでの事前相談や、道路や橋の使用許可の書類作成、使用するテーブルやベンチの手配など、生徒たちが自ら準備・申請していくなかで、関係各所との渉外活動の協力をあおぎ、大いに刺激を受けたといいます。

Coffee Terrace Marunouchi 開催当日の様子(提供:松本市立丸ノ内中学校)

生徒の問いかけに応えた観光客や地元の人々との会話の内容について、生徒は、数学の学習を生かして統計処理。分析・考察の結果と、それをふまえた提案としてまとめました。まずは11月6日の中学校の参観日に発表、そして「できれば11月24日の三の丸AP報告会に、なんらかの形でかかわれたら」とのこと。実際、実施企画のひとつとして、公開レポート&フィードバックへの参加が実現しました。

活動を通して、生徒のみなさんにも語りたくなる暮らしが芽生えたようで、「1回目は、コーヒーを淹れたり誘客したりがメインで、お話をうかがうことは少なかったが、2回目は、コーヒーを提供した方にインタビューをして、快く答えてくれて、カフェや松本の良さについてたくさん聞けて良かった」「他の年代の方や初めて会う方とお話できたことは、すごくいい経験になったし、学びがあった」。外に出て、多くの人とふれ合い、まちづくりについて考えてきたからこそ、学んだものの大きさを実感したようです。

探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目的とする総合的な学習の時間。「自己の生き方を考えていく」という点において、「故郷松本をどのようにとらえ、どのように関わっていくのかを考える姿を期待しています」と上條先生。カフェの夢を探究したら、まちづくりへつながった。大人顔負けの実行力で、各界隈のプロジェクトに引けを取らない内容を実現している生徒たちが、松本を語る仲間になってくれる日も遠くなさそうです。

松本城三の丸エリアビジョンと、それを推進する三の丸APの発足は、エリアビジョン策定以前から存在した各界隈の熱源の、熱を高める方法や発する方向をより多角的に躍進させた、という印象を受けました。ここから先の、持続・継続へとつながる道筋を見たい。各界隈の境界を超えたステージが開けていくのを見たい。三の丸AP、そして各界隈の今後の活動・展開への期待が膨らみます。

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「誰かに語りたくなる暮らし」を合言葉に、まちの人と共に作り、育む 「松本城三の丸エリアビジョン」の裏側に迫る

PROFILE

小島 あや乃

長野県松本市出身・在住の編集・ライター。1979生まれ、千葉大学文学部国際言語文化学科卒。松本のまち・くらし・ものづくりを主に取材。

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