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公共R不動産のプロジェクトスタディ
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まちのコンテンツと出会う高架下 
下北沢ケージ

演劇のシアターやライブハウスなどが集積するカルチャーの街、下北沢。京王井の頭線下北沢駅から徒歩3分の高架下の空間が、2016年夏よりユニークなオープンスペースへと生まれ変りました。

まちに開かれた金網のケージ

下北沢ケージ」は、金網フェンスに囲まれた面積約200㎡の屋外スペース。日中はまちのポケットパークとして開放され、誰もが自由に出入りすることができます。夕方からは併設の飲食店舗(アジア屋台料理の店「ロンヴァクアン」)の屋外客席やテイクアウトバーとなり、思い思いに食事や宴を楽しめるナイトマーケットのような空間となっています。

ケージの中の屋外空間では、ライブパフォーマンスなどのイベントが日々行われている
京王線の高架下に突如現れる金網のケージ

この場所のコンセプトは、地元のショップや劇場、ライブハウスなどで展開される「まちのコンテンツ」を通りがかった人たちに発見してもらうこと。地元の古着屋、レコード屋、雑貨屋、古本屋などが集まり、月に数回マーケットが開かれています。また、表現者やクリエイターが多い土地ならではのアート・パフォーマンスも行われています。屋内で行われる演劇やライブなどは好きな人しか足を運びませんが、オープンスペースで行うと、「何か面白そう」と道行く人が足を止め、まちの文化と自然につながっていきます。

下北沢ナイトマーケットの様子

下北沢ケージは、京王電鉄が進めている井の頭線高架橋化工事の一部完了に伴い、利用可能となった高架下空間を3年間の期間限定で有効活用する事業「KEIO BRIDGE Shimokitazawa」の一環です。運営をしているのは、東京R不動産を運営する会社スピークと、編集プロダクションの東京ピストル。この3社がタッグを組み、まちの表現拠点、コミュニケーションスペースの新たな可能性を開拓しています。

3年間の運営の中で、デイマーケット・ナイトマーケットをはじめ、DJイベントや屋外ライブ、ドームテントとプールが出現した冬のアウトドアサウナ、子供も楽しむアートイベント、上映会、キッチンカーなど、実に多様な企画が行われました。
下北沢という街の、エリアのカルチャーを発信する場所に育っていったのではないかと思います。

街なかの屋外イベントスペースゆえに、大きな音を出すことが難しいという問題が常にありました。しかし、そうした制約の中でできることを、運営チームやこの場所に関わる方々の工夫で色々考えて、この場所から発信し続けることで、たくさんの人々が集まり、自由な空間が生まれました。

3年間の期間限定ではありますが、公共的空間がまちへ与えるインパクトの大きさを教えてくれるプロジェクトです。

そして、重大ニュースですが、この下北沢ケージ、期間限定の3年を迎え2019年9月30日をもって営業終了になります。この場所の今後の活用用途はまだ未確定とのこと。

営業終了にあたり、9月21日〜30日にクロージングイベントが開催されます!詳細情報はまもなくこちらのページからリリースされるとのこと、要チェックです!まだ行ったことのない方も、行ったことのあるかたも、ぜひ最後に足を運んでみては…!?

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上記の記事については、公共R不動産が編集・執筆した書籍、
公共R不動産のプロジェクトスタディ 公民連携のしくみとデザイン」でもご紹介しています。
他事例や妄想コラム・インタビューもございますので、ぜひご覧ください。

PROFILE

清水襟子

ライター
清水襟子

OpenA/公共R不動産。1993年生まれ。千葉大学工学部建築学科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。2017年にOpenAに入社し、公共空間のリノベーションや企画設計に携わる。