公共R不動産がピックアップする物件
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「かわてらす」募集中!
隅田川・日本橋川の一部護岸

日本橋から見た水辺。

東京水辺の社会実験

オリンピックに向けて、東京の公共空間でも何かが始まりそうな予感。水辺も注目されています。輸送ルートとしてはもちろん、観光資源としての魅力もたくさん。そんな東京の水辺の2つのエリアで新たな社会実験が始まっています。場所は、日本橋と浅草の指定エリア。川に面したビルの1階からテラスをつくり川床のように「かわてらす」を作ってみては!?。

1号物件!

日本橋川にかわてらすを設置した飲食店が平成26年3月20日にオープン。これまでは、当然、民有地内にのみテラスを作ることが許されていました。でも、土地いっぱいに建物を建てていると、どうしても道路側がオモテ、川側はウラになってしまい、室外機置き場になっていたり。閉ざされているのには、東京の水辺は水害と戦ってきた歴史もあるかもしれません。規制緩和を利用した今回の社会実験では、防潮堤の上にまでせり出してテラスを設置できるようになりました。水辺にあるのにその魅力を活かせていなかった飲食店や出店を予定している飲食店が対象となっています。

期間は2年。

募集をしているのは「日本橋川かわてらす《東京都中央区日本橋》」と「隅田川かわてらす《東京都台東区浅草》」。どちらのエリアも随時募集中。一時占用許可期間の延長は、最大2年間。事業者による維持管理や安全性確保、地域貢献策、設置条件(構造等)等の検証など、みんなで守るべきところはしっかりと。社会実験の詳しいエリアや使用料、募集期間は、募集要綱をご確認ください。

大阪ではすでに「北浜テラス」がエリアのポテンシャルを活かして賑わいをつくり出しています。【活用中】水辺の夜、開放でイメージをふくらませてみては。

ステータス:募集中
所在地:東京都中央区日本橋・台東区浅草
期間:随時
募集要項:かわてらす実施要項(東京都建設局)

PROFILE

塩津 友理

Open A/公共R不動産。1987 年生まれ。昭和女子大学大学院修了。2012年Open Aに入社し、書籍やウェブの編集等に携わる。共著書に『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』『団地に住もう! 東京R不動産』など。

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