「公共不動産データベース」とは、全国の遊休公有財産の情報を一元化したサービス。自治体は簡単な操作で物件情報を登録することができ、民間事業者は面積や築年数など整理されたデータ項目と写真が大きく見やすいデザインで、全国の遊休公有財産情報を一気に検索することができます。
そんな公共DBの中から、公共R不動産メンバーがテーマに沿って気になる物件をセレクトするこのシリーズ。今回からは、公共R不動産のメンバーが、自身の興味のあるテーマに沿って、3件をピックアップしていきます。
※公共R不動産による独断と偏見でピックアップしています。
物件の詳細は、各リンクの物件情報と問合せ先からご確認ください(閲覧には会員登録が必要です)。また、データベース内の物件は常時更新されているため、リンク先の物件の掲載が終了しているものもあります。ご了承ください。
爆風を耐えた生き証人
長崎県庁旧第3別館(長崎県長崎市)
https://db.realpublicestate.jp/estates/2350
元々長崎警察署として建てられ、長崎原爆にも遭った被曝建造物。隣接する県庁舎は全焼したものの、この建物は延焼を免れ、現在も当時の姿をそのまま残しています。耐震の問題はあれど、せっかくならこの建物で宿泊できたり、飲食が楽しめたり、歴史を感じながら滞在できるような場所になったらワクワクするな、と妄想がふくらみます。
文化創造都市・横浜の入り口
旧第一銀行横浜支店(神奈川県横浜市)
https://db.realpublicestate.jp/estates/5282
石柱と半円型のバルコニーが特徴の建物。そしてエントランスの高い吹き抜けが開放感抜群!元・第一銀行横浜支店だったこの建物は、横浜市が提唱する「文化芸術創造都市施策」の一環として、2004年から実験的な活用を重ねてきました。そのバトンを受け取る新たな事業者募集中!我こそはという方ぜひ!
茨城のギリシャ神殿
旧報徳銀行(茨城県常総市)
https://db.realpublicestate.jp/estates/4080
大正時代に建てられた洋風金融建築の遺構として、常総市・水海道の文化と歴史を背負った元報徳銀行。ギリシャ神殿風のファサードが当時の華やかだった時代を想起させます。耐震に課題はあれど、そのままにするにはあまりにも惜しい。オーセンティックバーのような、空間の雰囲気を丸ごと味わえるような使い方できたら素敵だなぁ……。
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リリースから約3年半、全国の自治体から続々と公共不動産が掲載されてきています。まずは一度ご覧ください!
公共不動産データベース(公共DB)
歴史を感じられる建造物は、まちなかで強い存在感を放つ一方、耐震の問題でなかなか活用が進みづらいのも事実。しかし現代の建築には珍しい石造や、やたらデコラティブなものまで、バリエーションに富んでいるし、何より美しい!一度解体されたら二度と戻らない価値をもつ建物たちが、なんとか活用につながってほしい!そんな気持ちでピックアップしました。