公共R不動産がピックアップする物件
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那覇市の172公園、一挙に提案募集!
那覇市内の公園

172公園の中でもイチオシ新都心公園

自由な提案をするために、まずは前提を理解しましょう

対象敷地の一覧はこちらに掲載されています。「那覇」と聞くと、地図を眺めているだけで気持ちの高揚を抑えられないのは私だけでしょうか。が、気を取り直して、内容をみていきましょう。

まず、大前提として、募集の背景を押さえておきましょう。那覇市では、公園面積と市民ニーズへの対応は増加するものの財源は増えずという中で、施設は老朽化。さらに植物はぐんぐん伸び、台風で倒木…と、結構手がかかります。これを、なんとか民間事業者に機会を提供することで、官民win-winの関係で維持していきたいというのがこの事業の意図です。

従って、基本、市からの支出はなし。自立した事業で公園を使いたい方、もっと言えば、事業を通して公園維持管理に貢献してくれる提案を募集しているということです。

対象は前述の通り市が管理する全172公園。複数同時提案、または公園指定なしで事業のみ提案も可。「行ってみないと、どの公園がいいかわからない。でも、事業地として沖縄を絶賛検討中」、という方も、ひとまず事業だけを提案し、それに適した公園を、逆にサウンディングの場で市役所の方に相談させてもらうのも手です。

気になる今後のスケジュール感

市ではよい提案があったものから、検討のプロセスに入る予定です。なので、ケースバイケースではありますが、提案事業の実現可能性の高さにより、最短で来年度に公募にかかる、くらいのつもりで。という意味では民間の本気度次第ともいえますので、その辺もサウンディングで是非PRしてきてください。

残念ながら、かの有名な首里城公園は国・県の施設なので提案対象外。ですが、市役所として「民間事業者の方がまず興味をもってくれるのでは」と考えているのが「新都心公園」だそう。駅直結で非常に便利な場所に立地な上、スポーツ施設が充実。さらにイベントができる広場もあるとのこと。この公園だけは一押し物件のため、来年度公募を予定しており、スムーズに進む可能性が高いです。

その他は、緑ヶ丘公園(国際通り裏の好立地)、希望ヶ丘公園(これも国際通りと平和通り間と好立地)などが推し公園のようです。美栄橋公園も県庁前駅すぐの立地で、こちらは観光客よりもオフィス街の方へのサービスっぽいものがありえそうです。これら、おすすめ物件については要項の付随資料にさらに詳しい説明あり。要チェックです。地元をよく知ってる方は、市役所とは違った視点で掘り出し公園?を発掘できるかもで、ちょっと有利ですね。

今年度のラストスパート!

こんな柔軟な提案ですが、最大の問題は、締切まであと1週間ということ!ですが、ひとまず来週3/26までにエントリーだけすればOK、あとは4/9-10の意見交換までに諸条件の整理できれば、これはGOです。

年度末、忙しいですが、来年度、楽しく働くために、ここで最後の一踏ん張り!ぜひ、那覇の公園で、市民も観光客ものんびり過ごしながら、まちもよくなるような提案を考えていただき、来年度は那覇出張から始めましょうー!

ステータス:募集終了
所在地:那覇市おもろまち3丁目2-1(新都心公園)
期間:対話参加締切:2019.3.26
募集要項:那覇市HP
問い合わせ先:那覇市都市みらい部公園管理課利用企画G

PROFILE

菊地 マリエ

公共R不動産/アフタヌーン・ソサイエティ。1984年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。日本政策投資銀行勤務、在勤中に東洋大学経済学部公民連携専攻修士課程修了。日本で最も美しい村連合特派員として日本一周後、2014年より公共R不動産の立ち上げに参画。現在はフリーランスで多くの公民連携プロジェクトに携わる。共著書に『CREATIVE LOCAL エリアリノベーション海外編』。

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