公共R不動産が取り組んだ2019年度のコラボ事業をご紹介!

公共R不動産では、自治体や企業と協働して公共空間活用に関わるプロジェクトを実施しています。公共空間でのイベントもなかなか開催が難しい中、妄想ばかりが膨らむ毎日。なにかヒントがあればとおもい振り返ってみます!

公共R不動産×さいたま市
「旧大宮図書館活用」プロジェクト

1つ目は埼玉県さいたま市とのプロジェクト。「旧大宮図書館」の活用にむけた事業者選定をお手伝いしました。(現在も継続中)

さいたま市大宮には、地名の由来にもなった武蔵一宮氷川神社があり、その参道にあたる氷川参道には、太いケヤキの木立が2km以上も続き市民に愛される通りとなっています。「旧大宮図書館」は氷川参道の二の鳥居そば、静かで歴史と文化を感じさせるエリアに位置します。そんな象徴的な場所にどんなコンテンツが求められるのか。
公共R不動産では、そんな”大宮らしさ”を探るべく、市民に開かれたトークイベントとしてパブリックミーティングを開催(UDCOと連携)し、サウンディング調査、そして事業者の本公募までをサポートしました。

現在、活用事業者の公募を行なっていますので、ぜひ募集ページもご覧ください!
今年8月には活用事業者が決定する予定。どんな場所に生まれ変わるのか、乞うご期待です!!

公共R不動産×大津市
Otsu Lakeside Renovation Project

2つ目は滋賀県大津市とのプロジェクト。2018年度から引き続き公共空間の活用にむけたプロジェクトをお手伝いしました。

2019年度は大津市最高の地域資源である琵琶湖湖岸を官民連携により魅力向上すること通じ街のポテンシャルを引き出すべく、「なぎさ公園」の活用にかかるマーケットサウンディング調査を行いました。サウンディングに先立ち、市民も巻き込んだキックオフトークイベントを開催することで、市民や民間事業者の公共空間活用機運の醸成を図りました。また、よい公園のためには部署を横断して共通認識をもつことが重要ということで、庁内勉強会も実施。全国のまちづくり先進事例を学びながら、よりよい公共空間にすべく議論を重ねました。

このサウンディング調査や検討結果を受けて、2020年度以降に活用事業者の本公募が始まる予定です。琵琶湖畔がもっと楽しい場所に・・!期待が膨らみます。

公共R不動産×小田原市
歴史的建造物利活用プロジェクト

3つ目は神奈川県小田原市。こちらも2018年から引き続きご一緒させていただきました。

戦国時代は城下町、江戸時代には宿場町として栄え、明治時代以降には政財界人や文化人たちの別荘地として愛されてきた小田原市には、数多くの歴史的建造物が残されています。2019年度は、そんな歴史的建造物をはじめとした8つの対象物件について今後の利活用方法を検討し、事業スキーム案などの利活用計画を作成するプロジェクトを協働しました。
公共施設を活用するにあたり、まずは物件情報を整理し、各施設が持つポテンシャルや課題とともに、着手すべき優先順位を見える化することで戦略の方向性と各物件の利活用計画を立案しました。

今後は、利活用計画を基に活用に向けた課題を解決し、活用可能性の高い施設から民間事業者等による活用が進められていく予定です。活用事業者公募が出るかもしれませんので、要チェックです!

公共R不動産×福岡県
福岡県街なか公共不動産活用推進プロジェクト

4つ目は初めてご一緒させていただいた福岡県。これまでご紹介したような、特定の公共不動産の活用ではなく、福岡県下の市町村全てを対象に遊休化している公共不動産の活用を促進するための仕組みづくりに取り組みました。
そして今回は、ローカルの面白い不動産仲介を多数実施してきた福岡R不動産と初のタッグを組みプロジェクトを実施!

増加の一途をたどる遊休公共不動産を、もっと効率的に集約し、活用を希望する民間事業者向けに情報提供できる方法はないものか。そんなことを考え、県下の公共不動産情報を一元化、公開することで、民間事業者がアプローチしやすいプラットフォームづくりを行いました。県と協力し、収集すべき項目の整理や、情報の見せ方など、民間目線の項目を盛り込み、見やすさ、探しやすさも考えた福岡県版公共不動産データベースを作成しました。
また、地域ならではのマッチングを促すべく、初のエリア版公共空間逆プロポーザルを開催!・・のはずでしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止に・・。こちらについては、急遽、動画配信という形で対応し、民間事業者と自治体のマッチングも進めました。

当事業で作成したデータベースも公開されていますので、ぜひご覧ください!!

▽福岡県街なか公共不動産情報
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/public-realestate.html

公共R不動産×公民連携事業機構
都市経営プロフェッショナルスクール

最後のプロジェクトは、自治体とのコラボではなく、一般社団法人 公民連携事業機構と連携した新規事業。スクール事業を始めました!

これまで全国にエッヂのきいた公民連携の実践者を輩出している『都市経営プロフェッショナルスクール』。公園活用をテーマとした専門家たちが伴走しながら、理想の公園をつくろう、という「公園専門課程」を開設しました。
公園をもっと活用してほしいと考えている行政マン、公園を使い倒そうとしている民間企業の方々が受講生として参加し、具体的な案件を題材にしながら、受講期間中にアクションを起こしてしまう、実践的なスクールを実施しました。

そして今年度も継続してスクールを開講することとなりました!
「公共空間活用専門課程」と改め、公園に限らずより幅広く公共空間活用を考えていきます。動画講義や課題図書に加え定期的なオンラインゼミを行い、より実践的に、直面している課題を一緒に乗り越えていきます!

▽都市経営プロフェッショナルスクール 公園専門過程(今年度は6月開講)
https://www.ppp-ps.net/program#park-management

公共R不動産とコラボレーションしませんか?

公共R不動産では、公共不動産活用に関する行政・民間両者の橋渡しをしています。自治体とは、エリアビジョン策定からの事業戦略づくりのお手伝い、活用検討をしている公共不動産についてのサウンディング・公募の実施支援、より広く多くの人に関心を持っていただくためのトークイベントや庁内研修会などを総合的にサポートすることが可能です。また、民間(企業・団体等)からの公共空間を活用した新規事業やコレボ事業の企画のご相談も受けております。
さらに、メディアを活用した効果的な情報発信として、活用検討中の物件取材やインタビューなどを行っています。

まずは課題をお持ち寄りいただき、どんな手段で進めらるか、どんなおもしろい事業に仕立て上げられるか、一緒に考えていければと思います。公共空間活用にご興味をお持ちの自治体、民間企業のみなさまはお気軽にご連絡ください!

PROFILE

公共R不動産

全国の魅力的でユニークな公共空間再生の事例や、公共空間を楽しく活用する人々のインタビューなどをお届けします。

連載

すべての連載へ

公共R不動産の本のご紹介

クリエイティブな公共発注のための『公募要項作成ガイドブック』

公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

もっと詳しく 

すべての本へ