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  蒲原地区「トライアルパーク」プロジェクト

[7/2]静岡市「トライアルパーク蒲原」オープン!
「〇〇したい」を実現するみんなのアソビバ

静岡県清水区蒲原の富士山が見える広大な敷地に「トライアルパーク蒲原」がオープンします。
7月2日(土)のオープニングイベントに先がけて、運営事業者の株式会社スルガスマイル代表、
栗山勝訓さんにトライアルパークの楽しみ方をうかがいました!

トライアルパークってどんな場所?

トライアルパークとは、たくさんの人の「やりたい」を実現するための施設です。トライアル(試行)という名の通り、「イベントがしたい」「出店したい」「食べたい」「遊びたい」「学びたい」など、みんなの『〇〇したい!』が1.2haの敷地に集結していく巨大な実験場とも言えます。

実はこのトライアルパークは、将来的に道の駅事業が計画されている場所です。例えば企業がここでテストマーケティングをしたり、レストランを持ちたい人がキッチンカーで出店したり、それらを市民や観光客など多くの人が体験したりと、あらゆるトライアルの場として活用しながら、少しづつ蒲原に相応しい機能や施設が洗練されていき、道の駅事業に引き継がれていくというわけです。

トライアルパーク蒲原は、旧県立庵原高等学校のグラウンド跡地が活用される。国道1号バイパスから多くの利用者が見込める立地であり、近くには富士山や伊豆半島を一望できる河川がある。

「食べる」「遊ぶ」「学ぶ」新しい体験がここに集結

では実際にどんな機能が備わっているのか見ていきましょう!
トライアルパークには大きく分けて6つの機能があります。

トライアルエリア(大)(小)

トライアルエリア(大)と(小)は、大企業や中小企業、個人事業主など、あらゆる規模のプレーヤーが展示会や販売会、プロモーションが行う拠点。屋外という環境を生かして、アウトドアやスポーツ関連の商品をはじめ、多種多様なプロモーション活動が行われる予定。この場所で地元の食材を使った食品が開発されるなど、プレイヤー同士や市内外の人やモノ、コトとマッチングし、新たな商品開発も行われていきます。

キッチンカーエリア

移動販売のチャレンジ・マーケティング拠点として、あらゆるジャンルの料理が提供されるエリア。最大で5台のキッチンカーが並びます。キッチンカーは定期的に入れ替わるので、訪れるたびにきっと新しい出会いがあるはず。既存の店がキッチンカーとなって出店するケースもあり、なんと静岡で人気を博すラーメン店「蒲原館」がチャルメラとなって登場するとか…!(時期は未定)

みんなの広場

トライアルパークの中央にある芝生広場。市民や観光客の憩いの場として誰にでも開かれた場所です。ときにはイベント会場にもなり大人から子どもまで楽しめる、さまざまな企画が開催されていきます。

サイクルハブ

静岡市は「サイクルツーリズム」をキーワードに自転車に優しいまちづくりに取り組み、多くのサイクリストから注目を集める場所です。トライアルパークがサイクリストの拠点となり、周辺エリアを自転車で巡れるサイクルツーリズム関連イベントも行われていく予定です。車で来た人も気軽に自転車を楽しめるように、レンタサイクルのサービスもあります。

トライアルキッチン

シェアキッチンがある空間で、食をはじめとするさまざまなアクティビティに取り組める拠点。料理が得意な人が料理教室を開いたり、開業準備中のトライアル出店や新商品のトライアル販売などに利用できます。この場所でのトライアルを経て、キッチンカーエリアやマルシェに出店するなど事業のステップアップを狙うことができそうです。ここはパーク内で唯一の屋内スペースですが(サニタリー棟を除く)、芝生広場に面して扉を全面開放できるので、半野外的に利用することも可能。食以外のイベント開催も歓迎とのこと。

BBQ デッキ

周辺の農家から提供される野菜や肉などの食材で、静岡市らしい食体験ができます。市内の食品メーカーや料理人などと連携し、新商品開発も行われていくとか。BBQができるエリアは、築山上部の「山の上エリア」(5組)と「グランドレベル」(8組)の2種類から選ぶことができ、合計13組のBBQデッキが整備されています。どちらのエリアからも富士山を見ながらBBQを楽しめるという特別な体験。完全予約制です。

完成イメージの俯瞰パース

上記の6つの機能以外にも富士山を眺めながらサウナ浴ができるサウナ棟もあります。1.2hの土地に多様な機能が備わり、あらゆる目的を持った人が集まる場所になりそうです。
 

すべての人がトライアルできる場所

「ここはすべての人がトライアルできる場所でありたい」と栗山さんは話します。

「トライアルというと、企業やキッチンカーの出店者を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。遊びにくる市民の方々や観光客のみなさんのトライアルの場所でもありたいと思っています。

例えば『みんなの広場』は24時間開放されていますから、早朝に市民の方々が集まって富士山を見ながらヨガをしたり、太極拳をすることもできます。これまでは公民館や地元のホールなどを借りて行っていた市民活動を屋外に持ち出すことも、ひとつのトライアルですよね。子どもたちの学びや新しい体験につながるワークショップや企画も考えています。

トライアルパークでは、トライアルする人たちのことを『プレーヤー』と呼んでいます。市民や観光客のみなさんも含めて幅広い年齢層の方にプレーヤーになっていただき、自由な発想でこの場所を使っていただけたら嬉しいです」
 

サイクルツーリズム

トライアルパークの大きなコンテンツのひとつが「サイクルツーリズム」。初心者から上級者まで、あらゆる層が楽しめる自転車コンテンツが用意されています。

まずはライトユーザー向けに、手ぶらで来ても楽しめるレンタサイクルのサービスがあります。初心者でも電動自転車で数時間だけ気軽にエリアを散策できるのが嬉しいところ。車に自転車を積んで来る人もここを起点にエリアをポタリング(※)ができるよう、アプリと連動して蒲原宿の歴史や文化を学びながら巡れるコースが提供されます。

※ ポタリングとは、自転車で散歩するようにゆったり走ること。

コアユーザー向けには、トライアルパークがサイクリストのハブとなることを目指し、首都圏や名古屋、浜松など都市部から来るサイクリストのゴール地点として機能していきます。ロングライドイベントの開催や上級者に向けたコースの提案もあるそうです。

第1回蒲原サイクルロゲイニングの様子。トライアルパークのオープン後は、株式会社ルーツ・スポーツ・ジャパンによって、サイクルツーリズムのコンテンツが展開されていく。

これまでも実験的にサイクルロゲイニング(※)が開催されてきましたが、今後はトライアルパークをスタート地点として「駿河湾一周コース」が設置される予定とのこと。こちらはサイクリングアプリ「ツール・ド」と連動する新コースであり、駿河湾周辺の名所をチェックポイントにすることで、エリアを回遊しながら地域の魅力を感じられる仕組みになっています。

※ サイクルロゲイニングとは、決められたチェックポイントを自転車でできるだけ多く回り、獲得した点数を競う競技のこと。

今後は旧蒲原宿や伝統工芸体験施設「駿府匠宿」、世界文化遺産に登録されている三保半島、清水港など、県内に点在するあらゆるスポットをサイクルツーリズムで結び、静岡を東西南北の「面」で繋げていくことを目標にしているそうです。

自転車にまつわるイベントの詳細は、トライアルパークのイベント情報として発信されていくのでお見逃しなく!
 

蒲原エリアをじっくり楽しめる「まち泊」プラン

こうしたサイクルツーリズムをさらに盛り上げるために「まち泊」の計画が進行中です。

まち泊とは、蒲原周辺エリア全体をひとつの宿泊施設に見立て、宿泊体験や食体験を提供するというもの。旧蒲原宿の歴史的な建物を継承して街並みを守るために、空き家となっている古民家を買い取り、民泊にするためのリノベーションが進んでいます。

蒲原は宿場町「蒲原宿」として古い建物や街並みが残る趣き深いエリア。

新蒲原駅の裏にはオフィスやクラフトビールのブルワリー、カフェが入居する「スルガノヴィレッジ」が建設中で、そこが旧蒲原宿の玄関口となって宿の鍵を受け取り、宿泊するというシステム。トライアルパークからスルガノビレッジまでは自転車で7〜8分の距離です。

「ひとつめの民泊は10月にオープン予定で、今後は1年に2棟ずつくらいのペースで増やしていく計画です。ぜひ自転車で旧蒲原宿を訪れて一泊していただき、ゆっくりこのエリアを楽しんでほしいですね。トライアルパークとサイクルツーリズム、そして旧蒲原宿の街並み継承の3つすべてが繋がり、いい循環を生み出していきたいです」(栗山さん)
 

7月2日(土)オープニングイベント開催!

このようにあらゆる角度から楽しめるトライアルパーク蒲原が、7月2日にオープンします。

オープン当日は、静岡市によるオープニングイベントのほか、午後からはみんなの広場で肉の塊を炭火でじっくりと焼くアサードBBQ(※)が行われ、豚の丸焼きをつくるそうです。

また、トライアルパーク全体を図書館に見立てたアウトドアのライブラリーも終日開催。トライアルパークのいたるところに椅子やソファ、ハンモックなどの家具を設置し、オープンエアーでゆったりと読書できる空間が1日限定で登場します。

夕方以降はみんなの広場にて、夜の映画祭が開催されます。巨大スクリーンが登場し、芝生広場で座ったり寝転がったりしながら、映画鑑賞する一夜になります。また、御朱印のように、花屋を巡ってフラワーアート「御花印(おはないん)」を集めるイベントも開催予定。

トライアルエリア(大)では四駆の車の販売会が行われ、トライアルエリア(小)では、まだ店を持たず地元で活動する若手の焙煎士がコーヒーイベントを開催予定です。

サイクリングのコンテンツとしては、トライアルパークを出発点とする「駿河湾1周コース」のコース開きが行われ、サイクリスト達が集う予定。

キッチンカーエリアには静岡おでんや富士宮やきそばなどの地元名物や、桜エビやしらすなど地元の食材を使った食べ物、そしてクレープといったスイーツ系など、あらゆるジャンルのフードメニューが並びます。まずはランチやお茶をしに、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

2022年7月2日にオープンを控えたトライアルパーク蒲原。これから家具や什器などが設置される。

誰もがチャレンジできる仕組みをつくっていきたい

最後に、栗山さんにトライアルパークに込める思いをうかがいました。

蒲原エリアで生まれ育ち、10年以上に渡ってまちづくりに取り組んできた栗山さんは、施設などの箱もの(建物)をつくることよりも、まちの人や企業がチャレンジできる仕組みをつくることが大切だという考えに至り、トライアルパークが誕生したといいます。

「トライアルパークでは誰もが主人公です。みなさんの『あんなことをしてみたい!』という思いを実現できる場所に、そして誰でも気軽に遊びに来て、新しいモノやコトに触れられる場所にしていきたいと思っています。ここで挑戦する人やここから生まれた商品、事業などが静岡から大きく羽ばたいていってくれたら嬉しいですね。

来場者やプレーヤーの声を集めて、未来の道の駅、さらには静岡の発展にも繋げていきたいので、いろんなご意見を聞かせていただけたら嬉しいです。ぜひお気軽に静岡の魅力を体験しに来てください!」

トライアルパーク蒲原 公式ティザーサイト
https://pre.trialpark-kambara.jp/

 

PROFILE

中島彩

中島彩

公共R不動産/OpenA。ポートランド州立大学コミュニケーション学部卒業。ライフスタイルメディア編集を経て、現在はフリーランスとして山形と東京を行き来しながら、reallocal山形をはじめ、ローカル・建築・カルチャーを中心にウェブメディアの編集、執筆など行う。