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守口市旧徳永家住宅活用事業 活用事業者募集中 !

大阪府守口市にある「旧徳永家住宅」という歴史的古民家を、市民が日常的に訪れることができ、文禄堤の歴史性を誇りに感じる、地域コミュニティの核になるような場として、民間事業者等に貸し出し「活用」する事業者を募集しています。

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“歴史的遺産を地域コミュニティの核に” 旧徳永家住宅の活用サウンディング実施中!“@大阪府守口市

旧徳永家住宅活用事業とは

大阪府守口市にある、豊臣秀吉が淀川の治水のために整備した「文禄堤」。江戸時代には京街道として、東海道五十七次最後の宿場である守口宿が形成され、まちが発展する起点となりました。現存する文禄堤は、守口市の約720mのみと貴重な歴史的資産です。

その文禄堤上に建つ「旧徳永家住宅」。河内木綿やなたね油など、上級商人の問屋であったと言われています。

守口宿の景観を今に残す伝統的家屋である「旧徳永家住宅」を、守⼝市駅北側エリアリノベーション戦略の核のひとつとして、この伝統的な家屋を単に「保存」するだけではなく、⽂禄堤の歴史性を尊重しながら、まちの誇り・⾃慢となるようなシビックプライドとコミュニティを育てる場としてリノベーションします。

かつての旧徳永家住宅周辺の文禄堤(守口市生涯学習・スポーツ振興課所蔵)

「旧徳永家住宅」を、「守口の個性」を象徴する、街のシンボル、自慢できる場など、まちづくりの象徴となるような場として活用することを目指しています。

文禄堤へのアクセス性や回遊性を高め、歴史的景観を保存・継承しながら、守口市民や守口を訪れる人などにも文禄堤・守口宿の歴史の認知を広げたい。また、守口に住み続けたくなるコミュニティを形成することで、歴史的価値を後世に伝え、周辺エリアにも賑わいの波及効果を生み出したい。

この思いに共感するパートナーとなる活用事業者を募集しています。

主屋1階土間:歴史的意匠性を継承する吹き抜け空間と土間空間を生かす
主屋1階ザシキ:地域の人々が気軽に訪れ、コミュニティを育む飲食店等への活用
土蔵:土蔵と中庭が一体的につながり、賑わいを生む

活用に係る既存建物の外観、耐震補強、屋根の防水工事などの躯体性能に関わる改修を市が行い、市が事業者に対して土地及び建物を10年以上20年未満で事業者に貸付けます。

事業者自らが運営する施設による収益をもとに、内装等をはじめとする市が実施する以外の施設整備や管理運営を行うこととして、事業を行う民間事業者を募集します。

守口市駅北側エリアリノベーション戦略とは

守口市駅北側の将来イメージパース
※エリアの将来イメージを共有しやすいように、取組の方針を踏まえた誘導機能の配置等をアイデアベースで可視化したものです。開発計画等の事業実施内容を明示するものではありません。

この「旧徳永家住宅」の活用とあわせて策定された「守口市駅北側エリアリノベーション戦略」。

守口市では、守口の魅力と出会う機会を増やすことや、守口市駅周辺など市内外の多くの人を惹きつける地域のランドマークとなる都市の顔づくり、それらの魅力の発信による都市イメージの向上に向け、中心市街地のエリアマネジメントの推進に取り組むことを総合計画等に掲げています。

そのため、守口市駅北側を対象としたエリア価値の向上に向け、公民が連携して、共にまちづくりに取り組むためのアクションプランとして、「守口市駅北側エリアリノベーション戦略」が策定されました。

エリアリノベーションとは、社会構造の変化するスピードが早い現代の新しいまちづくりとして、低利用の公共空間や空き家・空き地等を活用し、チャレンジできる場づくりやリノベーションにより、まちの魅力を積み上げ、エリアの価値やイメージを向上させるエリア形成手法。

再開発や区画整理など、長期的に計画を立て大きくまちを変えるのではなく、既存のまちの魅力やポテンシャルを生かし、共感・賛同する人々や事業者を集め、ともに「小さく試す」ことによって、少しずつ変化を起こし、エリアのイメージや価値を転換していきます。

この戦略づくりには、その思いに共感・賛同する地元の飲食店、美容室などの個店、保育園、不動産、地銀、デベロッパーや鉄道会社など、15の多様なプレイヤーが参加し、議論してきました。

「守口の個性」を形成し、界隈性や魅力、まちの回遊性を高めるものとして、エリア内に個性ある個店を掲げ、居心地のよいサードプレイスとしての個店が集積することで、守口に住み続けたくなる魅力や地域への愛着、若年世代の転出抑止、エリア価値向上につなげることを目指しています。

守口市駅北側エリアリノベーション戦略

それを実現する戦略として、公民が進める5つの事業・エリアを核とし、東西・南北のストリート(豊秀松月線・文禄堤など)の活用によってエリアをつなぐことで、多様な活動やチャレンジの場を創出。事業によるまちへの波及効果や回遊性の向上により、魅力ある個店の創出を促すことで、守⼝にしかない価値(守⼝の個性)を生み出していきます。

戦略の核の一つがこの「旧徳永家住宅」。旧徳永家住宅活用事業だけではなく、公民の様々な事業が動いているのが守口市駅北側エリアリノベーション事業です。

すでにある個店の魅力や歴史性などを生かしながら、守口の価値を高めていく事業にぜひ参画してみませんか?

守口市駅北側エリアリノベーション戦略
https://www.city.moriguchi.osaka.jp/kakukanoannai/toshiseibibu/toshikeikakuka/MARS/14072.html

旧徳永家住宅活用事業に係る公募型プロポーザル

以下守口市HPをご参照ください。
https://www.city.moriguchi.osaka.jp/kakukanoannai/toshiseibibu/toshikeikakuka/nyusathu/aremane_toshikei_1/14091.html

スケジュール

(1)募集要項等の公表:令和5年4⽉17⽇(⽉)
(2)募集要項等に関する説明会参加申込の締切:令和5年4⽉21⽇(⾦)
(3)募集要項等に関する説明会:令和5年4⽉26⽇(⽔)
(4)募集要項等に関する質問の受付締切:令和5年4⽉28⽇(⾦)
(5)募集要項等に関する質問に対する回答:令和5年5⽉8⽇(⽉)
(6)参加表明書及び参加資格確認書類の受付:令和5年5⽉9⽇(⽕)〜5⽉12⽇(⾦)
(7)参加資格確認結果の通知:令和5年5⽉16⽇(⽕)
(8)事業者提案書受付:令和5年5⽉22⽇(⽉)〜6⽉2⽇(⾦)
(9)提案審査(プレゼンテーション審査):令和5年6⽉下旬
(10)優先交渉権者等の決定:令和5年7⽉
(11)基本協定の締結、証拠⾦の納付:令和5年8⽉

連絡先

事務局:守口市 都市・交通計画課
住所 〒570-8666 大阪府守口市京阪本通2-5-5 守口市役所5階北エリア
電話 06-6992-1685(佐藤)
e-mail Mori_toshikei@city-moriguchi-osaka.jp

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