公共R不動産の頭の中
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Use, Play, SAGA! 佐賀のまちを使いこなすための「公共空間活用ハンドブック」が完成しました!

佐賀県の公共空間活用の取り組みのひとつとして、このたび、佐賀県まちづくり課と公共R不動産で制作した「公共空間活用ハンドブック」が完成しました!まずは概要をご紹介します。

「Use, Play, SAGA!佐賀のまちを使いこなそう! 公共空間活用ハンドブック」の表紙。何だろう?と手にとってもらえるような、ポップでちょっと謎めいたデザインに。

暮らしを楽しみ、まちを使いこなそう!

佐賀県では、佐賀県では、「地域の価値に気付き活かすこと」 「使い手目線で築くこと」を大切に、県と市町や県民が一体となってまちづくりを進める『KIZUKIプロジェクト』に2020年から取り組んでいます。

使い手目線に立った、利用しやすい公共空間の整備に取り組むこととあわせて、公園や広場を実験的に活用したり、沿道店舗のテラス席として歩道を活用するなど、まちなかの公共空間を使いやすく、魅力的にするプロジェクトも同時に進んでいます。

そんな公共空間活用の取り組みのひとつとして、このたび、佐賀県まちづくり課と公共R不動産で制作した「公共空間活用ハンドブック」が完成しました!
佐賀県各所にて配布中です。

手に取りやすいサイズ感。裏面の佐賀県/公共R不動産のロゴが目印です。

公共空間を使いこなすために

ハンドブックP3より:このハンドブックはこんな人に向けてつくっています!

近年、公共空間の整備や管理運営を担うのは、行政だけではありません。
市民はもちろん、地域の事業者や、NPOなどといった民間事業者ならではの、ユニークで多彩な発想を活かした公共空間活用の取り組みが各地で生まれています。
まちの人たちが自ら公共空間を「使いこなすこと」が、そのまちの「らしさ」や「面白さ」に繋がっていると感じています。

このハンドブックの制作にあたっては、空間を「つくる」だけでなく、「使う」ことに視点を置きました。
佐賀のまちに暮らす人たちが「このまちでもっと面白いことをしてみたい」「理想の暮らしを実現したい」という思いを持ち、実際に行動してみるきっかけになるような要素をギュギュッと詰め込んでいます。

たとえば

・公共空間活用の事例
公共空間に家具を置いて使ってみる、芝生を敷いてくつろいでみる……、そんな個人でも仕掛けられるスケールのアクションと、それが積み重なった先に起きるまちの変化や、公共空間の本格的な整備まで、スケールごとに複数の事例を紹介しています。
・公共空間活用に取り組むための3つのPoint/6つのStep
大切になるPointを3つに絞って整理、また具体的にアクションを起こすためのStepについても6段階に分けて整理しました。
・公共空間基礎知識(公共空間を活用するためのルールと手続き)
活用のためのルールと手続きについても(ケースバイケースなことも多く、なかなか一言でスッキリ……!とはいかないのが公共空間……!ながらも)なるべく分かりやすくまとめました。

といった項目から構成されています。

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市民発信で芝生を敷いてみたところから、公園の本格整備までつながったURBAN PICNICの取り組みも収録。

このハンドブック制作と合わせ、佐賀県では、県内の活用可能な公共空間を探せるウェブサイト「佐賀県公共空間データベース」がオープン!佐賀県内の使える公共空間が登録されているほか、具体的な活用事例なども見ることができます。

このハンドブックやデータベースをきっかけに、人々の小さな実践が連鎖し、まちの中に楽しい場所が増えていくことを願っています。
ハンドブックの制作過程、佐賀県の想いなどについて、また改めて記事にしていきたいと思います!

提供:佐賀県

Use, Play, SAGA! 佐賀のまちを使いこなそう! 公共空間活用ハンドブック
2024年3月発行
発行:佐賀県 まちづくり課
〒840- 8570 佐賀県佐賀市城内1丁目1- 59 tel:0952-25-7159
制作・編集:公共R不動産(株式会社オープン・エー)
飯石藍+木下まりこ
デザイン・イラストレーション:鈴木麻祐子

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公共R不動産の本のご紹介

クリエイティブな公共発注のための『公募要項作成ガイドブック』

公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

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