天竜川河川敷に出店してみませんか?
天竜川右岸

河輪地区水辺の楽校エリア。子供たちが入れるワンドや芝生があるエリア。トイレあり、水道・電源なし。

社会実験行います!(無料で活用)
浜松市を流れる一級河川、天竜川。その河川敷を、半年間無料で使えるチャンスです!
天竜川を日常的に人が集う憩いの場として活用すべく、売店、オープンカフェなどの営業活動を行う社会実験が行われます。
今回はその社会実験への参加事業者を大募集。社会実験の趣旨に合い、募集要件を満たせば、物販・飲食・教室など事業内容に制限はなく、利用料は無料。河原でしてみたかったあんなことやこんなこと、全部やってみませんか。

こんなエリア
対象となるエリアは、天竜川右岸約8キロに渡る、「河口」「河輪水辺の楽校」「天竜川緑地」の3エリア。

「河口」エリアは週末ジェットスキーやパラグライダーなどのマリンスポーツを楽しむ人がたくさん集まるエリア。飲食、物販、アクティビティ、キャンプ、BBQなどに向いていそうです。

「河輪地区水辺の楽校」エリアは子どもたちが水辺に親しめるよう安全に整備されたエリアで、自然観察会などの「楽校(がっこう)」が定期的に開催されており、イベント時に賑わうエリア。芝生が整備されているため、週末はサッカーなどのグランド利用があります。物販や飲食はもちろん、楽校と絡めて教室などもよさそう。

「天竜川緑地」はベンチや滑り台等の遊具がある公園エリア。トイレと水道が整備されています。サイクリングやイベント開催にぴったりです。

なお、各エリアとも河川敷のため、電源はありません。必要な場合は事業者側で仮設用の電源の用意が必要です。

審査の基準は?
事業者の選定は、(1)地域、社会実験への理解度および貢献度、(2)周辺環境への配慮、公共空間の適正管理、(3)利用者への配慮と安全性、(4)出水時の施設撤去について審査され決定します。
市民ニーズの把握や営業活動の実態、条件整理などを行い、今後の天竜川利活用のあり方に反映させていくことを目的とした社会実験のため、事業者は社会実験終了後、実施報告書やアンケートの提出を求められます。

日常的な憩いの場をめざして
営業活動を、出店料無料で行えるという画期的なこの社会実験。きっかけは、2016年から遠江エリアで始まった水辺好きの輪を広げていく活動、ミズベリングでした。会議を重ねるごとに天竜川の河川敷に価値を見出す人が増え、ドローンやアウトドア事業に取り組もうとする地元プレイヤーも。浜松市も、河川国道事務所とドローン利活用で協定を結んだり、浜松を「マリンスポーツの聖地」にしようと動き出しました。

2017年には、天竜川下流で「都市・地域再生等の利用区域指定」に向けた協議を行う場「天竜川ミズベリング協議会(準備会)」が発足、社会実験開催の運びとなりました。今回の実験の結果を踏まえ、「都市・地域再生等の利用区域指定」が行われると、民間事業者による河川敷の占用が実験期間外でも可能に!実りある社会実験にすべく、多くの事業者の方の参加が欠かせません。

アイデアは無限大
集客の工夫は必要かもしれませんが、数日だけの利用も可能なので、青空教室、アートインスタレーション、複数店舗で声を掛け合ってのマーケットやフェス、アウトドアオフィスなど、できることはいろいろありそう。テントやキッチンカーはもちろん、コンテナ(出水時には撤去できることが前提です。)なども可能性があるとのこと、新規出店を検討している物販や飲食店の方の、チャレンジにも向いているかもしれません。可能性は無限大。たくさんのご応募をお待ちしています。

 

PROFILE

松田 東子

株式会社スピーク/公共R不動産。1986年生まれ。一橋大学社会学部卒業後、大成建設にてPFI関連業務に従事。2014年より公共R不動産の立ち上げに参画。スピークでは「トライアルステイ」による移住促進プロジェクトに携わる。2017年から2020年までロンドン在住。2021年University College London MSc Urban Studies 修了。

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