公共R不動産のプロジェクトスタディ
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「誰かに語りたくなる暮らし」を合言葉に、まちの人と共に作り、育む 「松本城三の丸エリアビジョン」の裏側に迫る

松本城、そして旧開智学校という2つの国宝を有する三の丸エリアは、歴史が折り重なった観光地であり、松本市民にとっても、来訪者にとっても、いわば松本市の顔となるような場所。

そんな三の丸エリアとしての未来を描き、公民連携で進めていくための道筋を描いたのが、2022年3月に発表された、松本市の「松本城三の丸エリアビジョン」です。

全国各地で作られているエリアビジョン。多くは、地域の将来像や都市計画・まちづくりの方向性を示したものとして作られています。しかし、エリアビジョンが地元の方や企業、そして庁内でも浸透しきらず、絵に描いた餅になってしまうという状況に陥ってしまう地域があることも事実。

そんな中、松本市では、まちの人がエリアビジョンを自分事に捉え、自発的なアクションをアシストするための様々な工夫がなされていることが特徴的。たくさんの市民との対話を何度も積み重ね、そしてエリアビジョン自体も徹底的に「つかう」目線を大切にしたものになっています。

今回は、松本城三の丸エリアビジョンの策定を推進した、松本市お城まちなみ創造本部の小林真治さん、そしてハートビートプランの園田聡さんに、エリアビジョン策定の背景、作るプロセスでの大切にしていたこと、そしてエリアビジョンのポイントについてじっくりお話いただきました。

前後編に分けてお届けします。さっそく動画をご覧ください!

(聞き手:公共R不動産 飯石藍)


前編

後編

松本城三の丸エリアビジョン

https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/87/5421.html

PROFILE

飯石 藍

公共R不動産/株式会社nest/リージョンワークス合同会社。1982年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、アクセンチュア株式会社にて自治体向けのコンサルティング業務に従事。その後2013年に独立し、2014年より公共R不動産の立ち上げに参画。全国各地で公民連携・リノベーションまちづくりのプロジェクトに携わりながら、南池袋公園・グリーン大通りのPPPエージェント会社の立ち上げにも参画。

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