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「旧大宮図書館活用」プロジェクト

人と、情報と、楽しさ集まる。
大宮のコモンプレイス「Bibli」オープン!!

2021年12月19日、旧大宮図書館をリノベーションした複合施設「Bibli」がついにオープンしました。生まれ変わった施設の様子をお届けします!

プロジェクトがスタートしたのはおよそ3年前。「旧大宮図書館活用プロジェクト」として、公共R不動産が関わってきた案件です。
大宮図書館と新区役所が一体的に整備されることに伴い、約50年にわたり地域に親しまれた図書館がクローズすることになりました。
施設の老朽化もあり、解体する方針でしたが、市の方々の熱い想いや市民の方々の声もあり、リノベーションして地域の魅力を引き出すような場所にしよう!と、活用事業者を募集、選定するにいたりました。
結果として、戸田建設(株)、戸田ビルパートナーズ(株)、(一社)バイクロア、(株)キャンプサイトのチーム「OMIYA COMMON LIBRARY」により運営されることとなりました。

▽OMIYA COMMON LIBRARYに想いを伺ったトークイベントはこちらから
https://www.realpublicestate.jp/post/omiya-talk-report/

▽「旧大宮図書館活用プロジェクト」についてはこちら
https://www.realpublicestate.jp/project/saitama/

氷川参道の豊かさを生かしたリノベーション

建物は大宮を象徴する、武蔵一宮氷川神社の参道沿いにあります。日常的に通ったり散歩したり、地域にとって大切な場所。
その豊かな緑や空間を最大限享受するように、見事にリノベーションされていました! 

参道側の外観。一段上がったテラス席とグリーンが参道とのつながりを演出。

エントランス前にはゆったりと開放的ななスペースが設けられ、マルシェやイベントを行えるような空間に。そこはかつて氷川参道と建物の間、駐輪場として使われていた場所でしたが、新しくみんなが気軽に足を運べて居心地のよいパブリックスペースに生まれ変わりました。

元々植え込みがあった場所は、参道に沿う様に段々のデッキが設えられました。オープン前から、幅広い世代の方々が休んだり寛いだりする様子がみられます。

1階は飲食・物販店舗とイベントホール。飲食・物販は1フロア11区画が用意されており、地域に根ざした個性のある店舗が入居されています(後述ですこしご紹介します)。
ホールでは、市内で活躍する方の展示を行ったり、イベントを行ったり、地域の文化や魅力を発信する場所になりそうです。

2階には、さいたま市観光協会が入居し、地域の魅力発信やイベント企画などでの連携が期待されます。3階はオフィスとコワーキングスペース。リモートワークも広まってきた昨今、都会への良好なアクセスもありながら自然豊かな環境であることもポイントです。こちらは順次開業予定ですが、入居希望の声も続々届いているそうです。

左 図書館の面影が残るエントランスホール。階段右手がイベントや展示が行えるホールになっている。 右 階段を少し登ったスキップフロアに飲食・物販店舗。奥へ進むと参道側のテラスへつながっている。
左 図書館のこども室の家具が使われ、面影が残る。 右 2階にはさいたま国際観光協会のオフィス。
飲食店舗に面した「こもれびテラス」から氷川参道を見る。ぽかぽかとした日差しが気持ち良い空間に。

ローカルに根ざした個性豊かなテナント

一番気になるのは1階の物販や飲食店のスペースにどんなお店が入るのか。ローカルコミュニティの強いバイクロアがいることもあり、素敵なお店がたくさんオープンします。

  • 川越でコエドビールを手掛ける株式会社協同商事の新業態、オーガニック青果物の専門店“八百屋“「Organic&Co.(オーガニック・アンド・コー)」
  • オリジナルバッグブランド「MOUNTAIN DA CHERRY」の参加型ショップ「MOUNTAIN DA CHERRY 〜Let’s make it together〜」
  • 埼玉県幸手市で大人気のパン屋さん「cimai」がディレクションするパン屋「kico 樹粉」(2022年1月以降)
  • シェア本棚、シェアショップ、シェアキッチンが複合したシェアスペース「ハムハウス」
  • 全国で自転車&アクティビティイベントを手掛ける「バイクロア」のポップアップストア・・・など

地域の素材や特性を大切にし、体験を豊かにしよう、という多様なお店が並んでいます。

純粋に、お客さんとして訪れるのが楽しみです!

左 オーガニック専門の八百屋さん「Organic&Co.」 右 埼玉を拠点に全国にバイクカルチャーを広めてきた「バイクロア」のストア
左 オリジナルバックの参加型ショップ「MOUNTAIN DA CHERRY 〜Let’s make it together〜」 右 ポップアップコーヒースタンド「キャンプサイトコーヒー」

新しい大宮らしさや魅力を発信する、地域みんなで育てる拠点

「bibli」のある場所は、駅前からは少し離れた、落ち着いた雰囲気のある場所です。参道沿いにあることからも、静かな賑わい、といったことがキーワードになっていました。
大宮は新幹線の発着駅であることからも東日本の玄関口といったイメージも強く、駅前はたくさんの人が賑わう、観光アンテナショップやナショナルチェーン店が多い様な印象がありますが、駅前の雰囲気とはまた違う、地域の素材にこだわる個性的なお店や、ご近所付き合いのような関係性による新しい大宮らしさを表してくれるような場所へと、大きな期待をさせる生まれ変わりようでした!

Bibliのコンセプトは、「人と、情報と、楽しさ集まる」。特に、人が中心となったまちであること、そのベースとなることを強く意識しているそうです。
テラスにはテイクアウト専用のカウンター口がついていますが、ここで買ったものを参道を歩きながら楽しんでもらいたいという想いも込められています。
この建物で完結することなく、まちなかを歩きながら楽しむ。そんなまちへの愛情を感じる設えになっていました。

オープン前に開催したプレイベントでは、地域の生産者のお店やクラフトショップが出店し、老若男女問わず多世代の方々が訪れ、気さくな会話が生まれていました。今まで接点のなかった方々がお互いを知り、新しいつながりが生まれる、素晴らしい風景が広がっていました。

今後もマルシェやイベントなども企画されていくとのこと。どんな風に育っていき、地域にとってどんな場所になるのか。
全国的にも注目な公共空間活用の好例となることでしょう。ぜひ一度足を運んでみてください!!

 

PROFILE

菊地 純平

OpenA/公共R不動産/NPO法人ローカルデザインネットワーク。1993年生まれ。芝浦工業大学工学部建築学科卒業。筑波大学大学院芸術専攻建築デザイン領域修了。2017年にUR都市機構に入社し、団地のストック活用・再生業務に従事。2019年にOpenA/公共R不動産に入社。また、2015年より静岡県東伊豆町の空き家改修、まちづくりプロジェクトに携わる。

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自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

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