公共R不動産がピックアップする物件
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愛知芸文センター短期トライアル利用公募

愛知芸術文化センターの遊休空間を、2023 年 10 月1日(日)〜12 月 27 日(水)まで、無料で使ってみませんか?“アートの要素がある”と事業者自らが判断している事業であれば、収益事業も可能。芸文センターに関心がある方はどなたでも応募ができます。レストランもフォーラムも、ペデストリアンデッキも屋上も使えるこの機会に、まずはトライアル利用で芸文センターの立地の事業性を検証してみませんか?

愛知の未来の文化を公民連携でつくりませんか?

愛知芸術文化センター、(以下「芸文センター」という。)は、「栄・都心部」に位置する美術館、芸術劇場等からなる国内有数の大規模施設。愛知県における文化芸術施策を展開する拠点施設として広く親しまれています。2010 年からは国際芸術祭の会場としても使われ、実績を重ねています。

地下鉄栄駅直結の立地を活かした施設一体としての集客力の強化や、建物全体の空間の有効活用をめざし、公共R不動産(株式会社OpenA)は2022 年度から愛知県と検討を行ってきました。昨年度のアイデア募集を経て、今後、施設活性化に向け、具体的かつ長期的な事業実施の検討を進めるため、2023 年度は、実際に事業者の皆様にトライアル利用していただきながら、将来に向けた公民連携事業の構築や課題の整理、手法の検討を行いたいと考えています。


今回募集するのは、芸文センターで 2023 年 10 月から 12 月にかけて実施する「芸文センター短期トライアル利用」を希望する民間事業者です。単発イベントの開催も可能です。是非、多くの皆様からの御応募をお待ちしております。

トライアル利用とは?

本事業におけるトライアル利用とは、芸文センターの暫定利用を希望する民間事業者等を募集し、一定期間、実際に使用していただくことを指します。

今後、県が芸文センターにおいて、公民連携による活性化事業を本格実施する場合に、事業者側の参画の判断材料として、施設の立地や使い勝手、必要な設備や投資額、留意事項や課題、ニーズや採算性などの情報や感触を把握できます。施設使用料については、全額免除とする予定ですので、通常よりも低コスト、低リスクで上記判断材料が得られるチャンスです。

対象事業の要件

要件は、“アートの要素がある”と事業者自らが判断していること(飲食事業については「アートの要素」を必須としない)。ホールや美術館を有する複合施設ですので、音の発生などは他の施設利用者に影響が及ばないよう留意する必要がありますが、施設の活性化に資するとともに、利便性やサービスの向上が見込まれる事業で、今後の本格利用に向けた展開につながるものであれば、収益事業も可能です。

利用できる場所・利用可能時間

利用可能期間は2023 年 10 月1日(日)〜12 月 27 日(水)の任意の日(複数も可)、時間は9:00~22:00です(22:00 に扉を施錠するため、それまでに来場者が芸文センターから退出できるよう時間設定する必要があります。)。なお、全館休館日は利用できません。

ちなみに、11 月 27 日(月)は「あいち県民の日」。11 月 21 日(火)から 27日(月)のあいちウィークには、久屋大通周辺でも様々な関連イベントが行われる予定です。イベント実施などを検討される方には、この期間も一押しです。 利用できる場所は以下の通り。沢山ありすぎて迷います。

オアシス 21 地下連絡通路(B2F)

地下鉄栄駅から直結している、現在は企画展や劇場プログラムの告知用スペースとして使われている通路。壁も天井も使えそう。 来館者の多くが利用する芸文センターの玄関としての機能も。なお、西側道路(武平通ぶへいどおり)の真上真下に該当する部分は「道路」としての扱いとなるため、利用にあたっては、道路管理者及び警察等と協議し許可を必要とする可能性があります(手続きは事業者でお願いします。施設管理者からの説明を求められた場合は、芸文センターの指定管理者である、公益財団法人愛知県文化振興事業団の職員が同席します)。

フォーラムII(B2F~2F)

地下通路から入ってすぐの吹き抜け。国際芸術祭期間中は作品が展示されたり、普段も県美術館の撮影用顔出し看板が置かれるなど、視認性の高い場所です。画面左手の旧アートショップは、一足早くトライアル利用でオープンアトリエとなっています。

レストランスペース(2F)

2階のレストランだったスペース(113.67㎡、現在は閉店)は、客席スペースは74.4㎡と少し小さめですが、吹き抜けのまわりに椅子を出すなどすれば席数を増やすことが出来そうです。正面の入り口からは、なだらかな坂でオアシス21につながっている気持のよい空間。ここにカフェがあるだけでも、ペデストリアンデッキやオアシス21の公園の使われ方が変わるのではないでしょうか。

左 座席スペースは小さめ。通路を確保したうえで吹き抜け周辺まで滲み出す提案も大歓迎です。 右 調理場(39.27㎡)の什器も一部残っています。

レストラン前スペース(2F)

レストラン前のスペースは過去にはワクチンの集団接種会場などに使われており、ポップアップショップや可動式の家具を置くだけでも雰囲気が変わりそうです。

写真奥のシャッターが閉まっている部分がレストランスペース

フォーラムIの吹き抜け(6F~12F)

全館を貫くダイナミックな吹き抜けも芸文センターの魅力の一つ。

回遊歩廊(6F、10F)

プロジェクションマッピングも映えそうな回遊歩廊

展望回廊(11F)

11階にある、階段でだけアクセスできる回廊は、絶好のビュースポット。10階に入居し、ガイドブックでも取り上げられる人気レストラン、ウルフギャングパックと同じ夜景が楽しめます。ここでバーもいいかも!?ユニークな活用が出来そうです。

左 眺めのいい回廊。 右 オアシス21と旧・名古屋テレビ塔をのぞむ。

屋外展示スペース(屋上 12F)

30年前の建設時にはめずらしかった屋上庭園も、芸文センターの魅力の一つ。ポップアップのコミュニティーガーデンやダンスの練習場にしてみたり?アイディアが膨らみます。アートスペースの利用状況により利用できる日や時間を限定しますので、事前に県と調整が必要です。

左 緑がまぶしい屋上庭園 中 各所にベンチなどもある 右 屋根のあるスペースも

ペデストリアンデッキ(2F)・オアシス 21 連絡橋(2F)

過去にはジャズの演奏会なども行われたペデストリアンデッキは、オアシス21の芝生ゾーンとなだらかな坂でつながり、そのまま車道までつながっています。イベント開催など、様々な活用可能性がありそうです。

接続するオアシス21でのイベント実施時に椅子を置いただけでも、ぐっと良い雰囲気に。

※実際の利用にあたっては、県と協議の上、施設管理運営上支障がないと判断した範囲とします。利用できる場所については、「施設概要・図面」をご参照ください。

悩んだらご相談を!

現地説明会は8/17。

8月31日(木)まで、事前相談も可能です。こんなことできるのかな?と疑問や不安があれば、以下連絡先へメールでお問い合わせください。(メールタイトルを【パイロット事業事前相談(質問)】としてください。)なお、レストラン部分以外での飲食を伴う事業及び火を使う事業並びに音が出るなど他の施設利用者に影響が及ぶ可能性がある事業を実施しようとする場合は、必ず県へ事前にご相談ください。皆様の提案実現に向け、OpenAも全力で伴走します。ぜひご応募ください!

公募要項

以下愛知県のHPをご確認ください。

https://www.pref.aichi.jp/press-release/2023tankipilot-boshu.html

スケジュール 内容

募集要項の公表:2023年8月9日(水)
現地見学会の参加申込み: 2023年8月9日(水)~8月16日(水)
現地見学会の実施:2023年8月17日(木)
事前相談・質問受付 :2023年8月9日(水)~8月31日(木)
様式・トライアルシートの提出: 2023年8月9日(水)~9月1日(金)
提案審査 (※応募多数の場合や提案内容によって は採択しない可能性もあります。) :2023 年9月上旬
審査結果の通知: 2023 年9月8日(金)以降順次
短期トライアル利用: 採択内容に応じた期間
実績報告提出・ヒアリングへの協力: 短期トライアル利用終了後

連絡先

事務局:愛知県県民文化局文化部文化芸術課 振興第二グループ
住所 〒460-8501 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番2号
電話 052-954-7476
FAX 052-972-6075
e-mail geibun-kentou@pref.aichi.lg.jp

PROFILE

松田 東子

株式会社スピーク/公共R不動産。1986年生まれ。一橋大学社会学部卒業後、大成建設にてPFI関連業務に従事。2014年より公共R不動産の立ち上げに参画。スピークでは「トライアルステイ」による移住促進プロジェクトに携わる。2017年から2020年までロンドン在住。2021年University College London MSc Urban Studies 修了。

連載

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公共R不動産の本のご紹介

クリエイティブな公共発注のための『公募要項作成ガイドブック』

公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

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