マツダ特派員のロンドン公共事情
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エディンバラ公園の草刈りロボ

公共R不動産ロンドン支部の松田です。昨年6月に渡英、出産、子育て中。ロンドンの最新公共空間事情をお伝えしていければと思います。

といいつついきなりエディンバラ。スコットランドの首都であり、町全体が世界遺産という美しい街です。三連休だった先週末訪れると、起伏にとんだ街並みのいたるところにグリーンスペースがあり、日光浴する人が溢れていました。

イギリスの公園の芝生はどこも驚くほどきれいに手入れされているのですが(私の住んでいる地域では週に2回自治体が草刈りをしている)、エディンバラの公園では、なんとロボットが活躍中!

ゆっくりと傾斜地を上りながら、遠隔操作でぴっちりと草を刈り揃えていく草刈りロボ。その姿は、思わず応援したくなるけなげさでした。

エディンバラ市では、今年5月から民間のメーカーとデータサイエンス企業と協働し、ロボット導入実験を行っているそう。公園課のスタッフは危険な傾斜地の芝刈り作業から解放され、より専門的な作業に集中できるほか、バッテリーの性能により環境にもやさしいとのことです。ちなみにこのロボ、個人で買うと3,800ポンド(約55万円)。テクノロジーの進歩により、公共空間の管理方法も少しずつ変わっていくのかもしれませんね。

PROFILE

松田 東子

株式会社スピーク/公共R不動産。1986年生まれ。一橋大学社会学部卒業後、大成建設にてPFI関連業務に従事。2014年より公共R不動産の立ち上げに参画。スピークでは「トライアルステイ」による移住促進プロジェクトに携わる。2017年から2020年までロンドン在住。2021年University College London MSc Urban Studies 修了。

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