公共R不動産について

公共空間をオープンに

今まで、公共空間の物件情報は一般の市民や企業には届きにくかったと思います。
馴染みが薄く、限られた一部のプロにしかアクセスしにくい状況にありました。しかし、R不動産の目線から見ると、それらはときに魅力的な物件に写るときがあります。

例えば、地方都市の田園風景のなかの廃校は、地元からは何でもない物件でも、都会の企業からは魅力的なサテライトオフィスに見えるかもしれません。統廃合された庁舎が結婚式場として復活したり、海外では消防署がホテルとして活用されて話題になったりしています。

今まで、一般の市民や企業は遠い街の公共空間情報には触れる機会がありませんでした。私たちは、その意外なマッチング可能性を顕在化したいのです。 その可能性の幅を、全国規模で展開したい。そのためのメディアが必要だと考えました。その地域(行政区)を越えた横断的なサイトは行政主体ではつくりにくい、よってR不動産の枠組みを使って(客観的な)プラットフォームをつくろうと考えました。

馬場正尊(東京R不動産ディレクター/株式会社オープン・エー)

公共R不動産とは

「公共R不動産」とは、使われなくなった、もしくは今後使われなくなる(使用停止)公共空間の情報を全国から集め、それを買いたい、借りたい、使いたい市民や企業とマッチングするために、2015年にスタートしたウェブサイトです。

また、その再活用のアイデアや事業主体を募るシステムを持っているのが大きな特徴。行政の枠組みのなかだけでは生まれにくい発想や使い手を、市民や企業から引き出し、マッチングします。 さらに、全国の魅力的でユニークな、公共空間再生の事例を紹介する役割も担います。

そこにはさまざまなノウハウや手法が存在し、それを全国で共有したいと考えています。 そういう意味で公共R不動産は、公共空間再活用の総合的なアーカイブでもあります。

官民横断プロデュースについて

運営体制

事務局運営:株式会社オープン・エー
サイト運営元:R不動産株式会社

ディレクター:馬場正尊
運営:飯石藍、伊藤靖治、小野有理、梶田裕美子、加藤優一、菊地マリエ、菊地純平、木下まりこ、小柴智絵、後藤あゆみ、中島彩、高松俊、松田東子、三箇山泰、守屋真一、矢ヶ部慎一