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「旧蚕糸試験場」利活用プロジェクト

東北初!公共R的サウンディング
旧蚕糸試験場

豊かな緑と何処か懐かしい建物、心地よい時間が流れます

山形県新庄市で、養蚕の研究施設として使われていた「旧蚕糸試験場」のサウンディング調査を行います!

産業を今に伝える貴重な空間
10ヘクタールの広大な敷地に、昭和9年に開設された農林省の研究施設が、かつての趣を残したまま保存されています。印象的な切妻屋根の木造建築群は、文化財に登録され大切に受け継がれてきました。新庄市では、平成32年度から民間事業者による新しい運営手法に切り替えることを目指し、来年度公募を実施予定。今回は、公募に向けたアイディアを集めるために、サウンディング調査(①現地視察会・②提案書募集・③民間事業者との対話)を実施します。

地域に愛されてきたポテンシャルを活かして
「旧蚕糸試験場」は平成12年に閉所、平成14年より「新庄市エコロジーガーデン」として一般開放されました。休日には地元の人々が開催するマルシェや、産直市場で賑わいが生まれ始めています。この賑わいを活かしつつ、未利用の空間を活用する事業アイディアを募集していきます。

活用アイディアは自由自在!
提案の範囲は、建物一棟から敷地全体まで自由に設定していただけます。契約条件も賃貸や指定管理、両方のハイブリットなど…広くみなさんのアイデアをお寄せいただきたいです。
地産地消型の食のコンテンツ、趣のある建物を活かしたホテルやサテライトオフィス、あるいは、豊かな自然を活かした環境・教育系の施設、敷地全体をつかったグランピングも良いかもしれません。さまざまな妄想が膨らむ本施設ですが、地域の方も観光で訪れる方も楽しめ、経済的にも持続可能な、三方よしの企画を探っていきます。

サウンディングへの参加方法
サウンディングは、以下の3つのステップで行います。周辺地域の方はもちろん、地方での新たな観光やビジネスの拠点づくりを考えている方など、様々な方にご参加いただければと考えています。

(1) 現地視察会+トークイベント<任意>
対象物件の現地視察会を行います。当日は講師を招いたトークイベントも開催します。
日時:2018年6月30日(土)
申込方法などの詳細は、コラムを参照ください。

(2)提案書の提出
対象物件の活用について、事業の内容や必要な条件をご提案いただきます。
受付期間:2018年6月22日(金)~7月31日(火)

(3)対話の実施
提案書をご提出いただいた事業者様と、30分~1時間程度の対話を実施します。
対話期間:8月6日(月)~10日(金)

基本的には、7月中に提案書を提出していただき、8月に提案書に基づいた対話を行うという流れですが、事業アイデアと言われても…という方は、現地視察会+トークイベントに参加いただき、一緒にアイデアを膨らませましょう!

施設の詳細・お申込方法については、新庄市のホームページをご覧ください。

※サウンディング調査とは、公共施設の民間による活用を検討する際に、官民両者にとって最適な条件で公募ができるよう、その前段階で行政と民間が対話を通じてニーズをすり合わせるプロセスです。

PROFILE

加藤 優一

Open A/公共R不動産/(一社)最上のくらし舎代表理事。1987年生まれ。東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻博士課程単位取得退学。2011年より東日本大震災の復興事業を支援しながら自治体組織と計画プロセスの研究を行う。2015年より現職にて、建築の企画設計、まちづくり、公共空間の活用、編集・執筆等に携わる。銭湯ぐらし主宰。編著書に『CREATIVE LOCAL エリアリノベーション海外編』。

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