大空と繋がる公園
福島空港公園

今回紹介するのは、福島空港公園。公園というにはあまりにも広大すぎるこの物件。その活用方法の可能性も無限大ですよ!

エアフロントエリアには、福島県の地形を表現した巨大ジオラマが。

空港公園、使ってみませんか?

「それは公園と言うにはあまりにも広大すぎた。大きく、起伏に富み、点在し、そしてダイナミックすぎた。」(取材者談)
そうです、今回取材した福島空港公園、敷地の表記単位がなんとヘクタールです。公共R不動産が今までに紹介した物件に、それほど広いものはありませんでした。そんな場所を使ってみたい、イベント主催者の方を募集します!

3つの特徴あるエリア

福島県須賀川市、福島空港に隣接している福島空港公園。バス・電車よりも、飛行機または車によるアクセスがしやすい場所。飛行機は新千歳と伊丹への便があるので、遠い関西や北海道からでも訪れやすいです!
公園はそれぞれ個性を持った3つのエリアから構成されています。空港正面に位置し、特徴的な傾斜した地形を活かした「エアフロントエリア」、天然芝の運動広場や人工芝のフットサルコート・テニスコート等を持つ「緑のスポーツエリア」、芝生でBBQやピクニック等のレクリエーションが楽しめる「野外活動エリア」というゾーンに分かれています。

それぞれ個性的な作りになっているので、用途の幅が広がりそうです。
最近では、エアフロントエリアで開催されている、来場者が3万人を超えるハンドメイドマーケット「ソライチ」、屋外でのノルディックウォーキング・ヨガ・太極拳などの体験教室、樹木剪定技術研修といった、県内外の方が訪れる様々なイベントが開催されています。

イベントの可能性は無限大!

実際この空間を活かしたら、どんな楽しみ方が出来るのでしょうか?そんな妄想をしてみました。

転んでも痛くない天然芝で、今大ヒットしている子供向け自転車「ストライダー」の大会を開催したり、芝生の広場を活かしてアウトドア・ウェディングといったイベントの会場になったりするかもしれません。高低差のある樹林地では、子どもたちが思いきり遊ぶことはもちろん、マウンテンバイクのクロスカントリー競技で森林部を駆け抜けた後、表彰後のパーティーではBBQで盛り上がる、なんて企画も考えられますね!

実際イベントを開催するとなれば、その借りるお値段が気になるところ…。例えば貸し切り利用の場合だと、まず必要な面積を計算しましょう。(例:テント○基分○m×○m=○㎡、駐車場○m×○m=○㎡など)面積1㎡当たりで60円/1日が必要です。また屋台などが物品等の販売を行う場合、販売行為使用料として販売員1名あたり540円/1日がかかります。

企画は事前審査をパスすれば、利用申請を出す事ができます。審査には1~2週間程度かかり、利用申請は開催の2週間前が〆切なので、余裕を持ったスケジュールで申し込みましょうね!イベント会場をお探しの方は一度検討されてみては如何でしょうか?詳細は公園事務所までお問い合わせください!

福島の雄大な公園が、貴方をお待ちしています。

PROFILE

飯石 藍

公共R不動産/株式会社nest/リージョンワークス合同会社。1982年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、アクセンチュア株式会社にて自治体向けのコンサルティング業務に従事。その後2013年に独立し、2014年より公共R不動産の立ち上げに参画。全国各地で公民連携・リノベーションまちづくりのプロジェクトに携わりながら、南池袋公園・グリーン大通りのPPPエージェント会社の立ち上げにも参画。

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