松影映えるモダニズム
旧會津八一記念館

白さが際立つ建物外観

すっくと立つ白い記念館

黒松の木陰が美しい、白い建物。新潟が生んだ最後の文人、會津八一の記念館の、売却先を募集中です。

場所は新潟県中央区。海岸沿い約5キロメートルに渡って広がる広大な西海岸公園に隣接し、新潟県下最大の繁華街である古町地区からもほど近い立地。公園周辺には、水族館や市営プール、海水浴場のなどのレジャー施設が立地するほか、サイクリングロードや散策路が整備されており、園内に点在する石碑や史跡などを見て回ることができます。

解体を免れて

記念館自体は、建物の老朽化を理由に市内のビルへ移転し、残された建物は解体が予定されていました。
しかしながら、築39年の清廉な佇まいに、残せないのか、という市民団体の陳情もあり、建物を補強して活用することを条件に、今回売却されることに。
有名建築家の設計ではありませんが、新潟出身の建築家が苦心して設計したという建物は、シンプルながらぐっと惹かれる美しさです。
元々展示スペースなので、仕切りのない広々とした間取り。一階の大きなガラス窓からは、38万本もあるという海岸林の緑が見渡せます。

この建物に、新たな息吹を吹き込んでみませんか。

PROFILE

松田 東子

株式会社スピーク/公共R不動産。1986年生まれ。一橋大学社会学部卒業後、大成建設にてPFI関連業務に従事。2014年より公共R不動産の立ち上げに参画。スピークでは「トライアルステイ」による移住促進プロジェクトに携わる。2017年から2020年までロンドン在住。2021年University College London MSc Urban Studies 修了。

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