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福岡県街なか公共不動産活用推進プロジェクト

fukuoka public meeting開催レポート&[2/21]公共空間逆プロポーザルin福岡 プレゼンター募集!

福岡県の公共不動産活用プロジェクトのキックオフとして、公共不動産活用の可能性に迫るトークベント「fukuoka public meeting」を開催しました。
さらに、2月21日には初の地域版「公共空間逆プロポーザルin福岡」を開催予定。プレゼンターの募集を開始します!

福岡版!逆プロポ

使われなくなった学校、公民館、庁舎、公園などなど、活用に困っている公共不動産はますます増加。公共R不動産も、その活用に少しでもつなげていければと思って物件情報を掲載したり、活用方法を知ってもらうための読み物などを連載したりしています。

が、遊休公共不動産になるスピードは私たちの思う何倍も早い・・!追いつけない・・!もっと効率的に公共不動産の情報をストックして民間事業者の方に提供できる方法はないものか。そんなことを考えて、公共R不動産では「公共空間逆プロポーザル」というイベントを企画。昨年度から、年1ペースで実施しています。

逆プロポーザルとは、通常の行政が民間を選ぶプロセスを逆転したもの。民間事業者の側から「こういうことをやりたい!」というプレゼンを、自治体側に対して行い、自治体が、「うちの、この物件でやりませんか!」と誘致合戦をするというマッチングイベントです。自治体の側が想像もしていなかった、おもしろ事業が飛び出し、筋のよい事業はすぐに物件化にむけ動き出していく…という今までになかった、スピーディーな物件活用の流れができています。

2019年9月に開催した「第2回 公共空間逆プロポーザル」の様子
公共空間の活用について、民間事業者から自治体へプレゼンテーション photo: ©MADOKA AKIYAMA
民間事業者のプレゼンテーションに対し、ぜひうちで!と自治体のプラカードがあがる photo: ©MIKI CHISHAKI

今回は、まさにエリア限定版の逆プロポーザル。R不動産グループのひとつ、福岡R不動産と共同し、県内の市町村の遊休不動産を対象に事業アイディアのプレゼンを行うイベントを2020年2月21日に開催予定です!
(一般の参加申し込みは年明けに開始予定です)

福岡ならではの公共不動産活用の可能性に迫る!

アジアの玄関口でもあり、ベンチャー企業を多数輩出していたり、たくさんの尖った民間プレイヤーがいる福岡。そんなプレーヤーと組んで、福岡ならではの面白い公共不動産活用はできないか。まずは福岡での公共不動産活用の可能性を探るべく、4名の方々にご登壇いただきトークイベントを開催しました!

 馬場正尊(株式会社オープン・エー公共R不動産
 長谷川繁(株式会社DMX福岡R不動産
 佐別当隆志(株式会社アドレス一般社団法人シェアリングエコノミー
 先崎哲進(株式会社TETUSIN DESIGN株式会社ふくしごと

公共R不動産の馬場正尊さんからは、全国の公共空間活用の動きついてプレゼンテーション。豊島区の南池袋公園、仙台市の勾当台公園など実績を紹介しながら、公共空間がエリアの価値を高めていることをご紹介。

福岡R不動産の長谷川繁さんからは、福岡R不動産real local福岡で、いかに物件や地域を魅力的に伝えるかのポイントについて、さらに自治体と連携している移住促進事業の紹介し、行政と民間が連携して事業を進める上では、お互いの役割分担や得意不得意を意識して進めることが重要だというお話がありました。

公共R不動産の馬場さん(左)と福岡R不動産の長谷川さん(右)

そしてゲストには、福岡でグラフィックデザインをしているテツシンデザインの先崎哲進さんをお迎えしました。デザインを通じて地域のモノやコトの価値をあげるようなローカルプロジェクトを数多く手がけています。今あるものの視点を変える事で、潜在的な価値を高めることができるとお話しいただき、公共不動産の活用にも可能性を感じることのできるプレゼンテーションでした。
さらにご自身の住む街で取り組んでいる、箱崎九州大学跡地のプロジェクトについても。次から次へと取り壊されていく建物や歴史を継承すべく活動をしているそうで、跡地がそのまま町となる「箱崎九大町」を提案し続けているそうです。

テツシンデザインの先崎さん

さらに、第一回の逆プロポーザルにプレゼンターとしてご登壇いただいたADDressの佐別当さんも登場。逆プロポ直後に「株式会社アドレス」の設立、定額型多拠点居住サービス”ADDress”をリリースし、あっという間に全国に登録物件が広がり、会員数も増加し、新しいライフスタイルを確立しています。さらには、航空会社、鉄道会社と連携した実証実験サービスについても発表があり、住まいだけでなく移動も含めたサブスクサービスへと発展していました。今後の展開がますます楽しみです。

ADDressの佐別当さん

第二部では、4人のディスカッション形式で福岡県内にある実際の公共空間をモデルに、この場所だったらどんなことができそうか!?というアイデアブレストへ。
この場所だったらこんな需要がありそう、こんな人が巻き込めそう、など、地域の特性を活かしたアイデアが次々と。こういう空間になったら楽しいじゃん!と、公開企画会議のような時間になりました!

福岡県内の公共空間を見ながら、妄想を膨らませ盛り上がる4人

公共空間逆プロポーザルin福岡、プレゼンター募集!

トークイベントの中でも、公共不動産活用の可能性についてワクワク感が高まったところ。
来場された方々からも、自分も逆プロポーザルでプレゼンしたい!なんてお声をいただいたりしました。

そこで、2月21日の福岡版逆プロポーザルのプレゼンターを募集します!

公共空間をつかってこんな事業がしたい!事業を公共空間で展開したい!こんな公共施設がほしい!などなど、福岡県内の自治体のみなさんにプレゼンできる機会もなかなかありません。

ぜひともこの年末年始に妄想を膨らませ、ご応募ください〜!お待ちしております!

<イベント開催概要>

タイトル:公共空間逆プロポーザルin福岡
日程:2020年2月21日(金)13:00〜16:00   (予定)
会場:福岡市内
定員:150名程度

<プレゼンター応募方法>

応募方法:以下の項目をご記入の上、問い合わせ先のメールアドレスに送付してください。

①名前
②年齢
③所属
④普段の事業内容
⑤プレゼンテーションの内容
⑥求めている物件条件
※提出の形式は問いません。(ワード、パワーポイント、メール本文中に記載、など)

スケジュール:2019年12月11日 募集開始
       2020年1月6日 募集締め切り
締め切りから1週間程度で結果をお知らせいたします。

その他:プレゼン時間は5分程度を予定しています
    プレゼンターは5名程度、事務局内で選考の上決定させていただきます

お問い合わせ先:info@realpublicestate.jp 
担当:飯石、菊地    

PROFILE

菊地 純平

OpenA/公共R不動産/NPO法人ローカルデザインネットワーク。1993年生まれ。芝浦工業大学工学部建築学科卒業。筑波大学大学院芸術専攻建築デザイン領域修了。2017年にUR都市機構に入社し、団地のストック活用・再生業務に従事。2019年にOpenA/公共R不動産に入社。また、2015年より静岡県東伊豆町の空き家改修、まちづくりプロジェクトに携わる。

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公共R不動産の本のご紹介

クリエイティブな公共発注のための『公募要項作成ガイドブック』

公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

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