バランス大事
旧・戸田小学校

今回紹介するのは、「公共R不動産入門編的な物件」とも言えるバランスの良さをもつ、那須塩原にある廃校です!

レトロな木造平屋

気持ちは分かる

那須塩原って関東エリアの観光地としては一定レベルにあるので(名前がメジャーなので)逆に微妙だな。もうちょっとマニアックな、もっとかっこいい廃校ないの?

そんな質問もらえたら燃えます。変な話ですが、気持ち的にはよく分かる。

でも、その感覚のみで突っ走ってしまうと、商業を行おうとした場合、時間がかかったり知恵がより必要だったり。まあ大変なんですね。

そういう意味ではマーケット視点というかちゃんとバランスのいい場所にちょっと特徴的な物件を、という視点の方が実際商売を行おうとした場合にはうまくいくんだろうな、と思ったりします。

バランスのいい廃校

変な書き出しでスタートしましたが、重要なのはバランスだよね。ということです。そして、この廃校はバランスがいいんです。

木造平屋でレトロな廃校。体育館も窓が多くて明るくて雰囲気ある。校庭も当たり前ですが十分な広さがあって、高速・電車共にアクセスがいい。周りは那須塩原の商業地で観光客も多い。もちろん事務所・アトリエ的な使い方も想像できますが、宿舎・レストランやトリッキーにパン屋とかビール醸造所とか。なんかいろいろ想像しやすい場所です。

こういう何とでもなる物件で公共R不動産入門編的ないろいろ想像してもらえるとうれしいんです。今まで視野に入れてこなかったけど、実はこれすごいポテンシャルあるんじゃないの!?みたいな。いや、これで寝れなくなる人、一人でも現れたら僕は本望です。

PROFILE

三箇山 泰

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