自遊の森を使い倒そう!
桜ヶ池自然活用施設「自遊の森」

世界遺産に登録された合掌造りの集落を有する、富山県南砺(なんと)市。今回紹介するのはその美しい湖のほとりにある、「自遊の森」です。多彩な施設に自遊な提案が可能なこちらの物件。提案お待ちしています!

コテージはキッチン、テレビ、冷蔵庫、トイレ、ベッド付き。

公園内の施設の活用提案を大募集です。

コテージ8棟、研修棟、バーベキュー施設、野外バーベキュー場、温泉施設、キャンプ場…一部でも全部でも、活用できる方、ご提案ください!

南砺市の池のほとり

場所は世界遺産に登録された合掌造りの集落を有する、富山県南砺(なんと)市。富山県の南西部に位置し、東に富山市、西に石川県金沢市、南に岐阜県飛騨市や白川村、北に砺波市や小矢部市と隣接しています。桜ヶ池という自然が美しい湖のほとりにある、「自遊の森」が今回の対象施設です。

公園を遊び倒す多彩な施設

自遊の森の中には、4人用と8人用の宿泊用コテージ各4棟、研修用の和室などを有する総合管理棟、全天候型のバーベキュー施設、野外バーベキュー場(雨天時用に庇あり)、池を一望する開放的な露天風呂がある温泉施設があります。特に春には数千本の桜が咲き誇り、花びらの舞う中でのキャンプやバーベキューが楽しめます。

現在は指定管理で運営されており、ゴールデンウィークや夏休みには予約が取れないこともある人気施設。

しかしながら、8町村が合併してできた南砺市は、今後30年間に公共施設面積を50%削減することを目指しており、ポテンシャルがあるこの場所を、活用してくれる事業者を探しています。

「自遊」な提案が可能

建物の譲渡価格のみが提示されていますが、買わずに一部だけ借りたい、更地にして新築したい、公園などの周辺施設と合わせて使いたい、などの提案も可能です。
提案書には、

  • 提案理由
  • 使用目的(業種・活用方法等)
  • 既存建物の取り扱い(改修・解体撤去)
  • 事業手法(購入・借受等)
  • 効果・影響(サービス向上・にぎわい創出等)

の以上5点を明記してください。

豊富な周辺施設

車で15分走ると、合掌造りなどの観光スポットはもちろん、IOX-Arosaスキー場までは10分。公園内には全国大会も開かれるスケートパーク、遊具広場などもあります。

また、付近には桜ヶ池ハイウェイオアシスとして、観光や産業の拠点となる施設が集積。農産物直売所などがある「ヨッテカーレ城端」、ボルタリングができる本格的なロッククライミング施設「桜ヶ池クライミングセンター」、スパ付きホテル・レストランの「桜ヶ池クアガーデン」、コワーキングスペースやレンタルスタジオがある「クリエイタープラザ桜クリエ」などが続々とオープン。新しい風も吹き始めています。

提案お待ちしています。

売却・譲渡などの活用スキームは現時点では決まっていませんが、この提案をもとに活用方策・公募要件等が決まります。現段階のスケジュールは、2017.7.31までが事業提案期間となっており、8月中に提案内容の協議が行われます。
金沢からも近く、体験観光の長期滞在拠点としても可能性がありそう。自遊なご提案をお待ちしています!

PROFILE

塩津 友理

Open A/公共R不動産。1987 年生まれ。昭和女子大学大学院修了。2012年Open Aに入社し、書籍やウェブの編集等に携わる。共著書に『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』『団地に住もう! 東京R不動産』など。

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自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

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