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旧牛窓診療所リノベーションプロジェクト始動!

text = 公共R不動産

今年の夏、公共R不動産x瀬戸内市で、ちょっと変わったサウンディング調査(※)のカタチに挑戦します。現在、公共R不動産では多くの自治体さんの事業者募集、アイディア募集記事を掲載させていただいています。が、今回の牛窓リノベーションプロジェクトでは、もう一歩踏み込んで、公共R不動産がサウンディング調査のプロセスづくりから参加。老朽化のためクローズした旧牛窓診療所の活用用途の決定をお手伝いします。まずは民間のプレーヤー向けに牛窓を楽しんでもらうツアーを企画。それを受け、公共Rディレクターである馬場がモデレーターとなり地域の魅力的な方や民間企業の方々をお迎えしてトークイベント形式で公開活用アイディアづくりを実施します!

このコラムでは、活用までの道のりをレポートしていきたいと思います。

※サウンディング調査とは、対象となる物件の活用にできるだけ最適な条件で事業者公募を行うことができるよう、公募の前段階で行政と民間事業者が対話を通じてニーズをすり合わせるプロセスのことです。

旧牛窓病院写真THE病院な外観。(写真提供:瀬戸内市)

 

牛窓ってどんなとこ?

今回の活用対象となる旧牛窓診療所の最大の魅力は、「日本のエーゲ海」と称される美しい海辺に立地しているということ!まずはこのエリア、岡山県瀬戸内市の牛窓地区のご紹介をさせてください。

「日本のエーゲ海」で一世を風靡したバブル期には別荘が立ち並び、観光客でいっぱいだったという、ここ牛窓地区。

現在はすっかり落ち着きはらっていて、派手な観光資源はありませんが、古くは風待港として栄えた街並みが残っており、かわいい雑貨屋さんやカフェ、レトロな喫茶店などがポツリポツリ。

Exif_JPEG_PICTURE古民家をリノベーションした雑貨屋さん。病院の裏手にあたる唐琴通りにはレトロな建物も数多く残っています。

 

海だけではなくこんもりとした緑も多く、実はオリーブの生産量は小豆島の次に多かったりと、知る人ぞ知る「これからくる穴場」的なポジションのエリアと言えそうです。

Exif_JPEG_PICTUREかつての別荘群跡地。なぜか水没していて異国間を醸し出しています。

 

対象は旧牛窓診療所!

そんな素敵な海辺にたたずむ旧牛窓診療所が今回活用検討をする対象物件です。地元では長らく「チョーリツ」の名で親しまれていた牛窓診療所は平成28年3月に老朽化による移転を理由に閉鎖されました。(牛窓が瀬戸内市と合併する前は牛窓町が管理する牛窓「町立」の病院だったんですね)。瀬戸内海に面して建てられた診療所は、役目を終えた今も、地域に愛された記憶をつなぎ、悠然と立っています。素晴らしいロケーションのこの診療所を壊してしまってはもったいないと、瀬戸内市では地元の方々と話し合い、何か違う用途で使える方策を練ることになったそうです。

Exif_JPEG_PICTUREありました「チョーリツ」だった頃の痕跡!

 

診療所本体は昭和40年築の2階建て。
延べ床面積は約3,000平米で、収容150名のそこそこ大きな建物です。

Exif_JPEG_PICTURE2階の角部屋からの風景。港までは徒歩1秒。

 

なんといってもオススメポイントはオーシャンビューの病室。屋上からの眺めも素晴らしく、合わせて上手く使えたらいいなーという気がします。敷地内には食堂もあるので、宿泊や飲食、それらを組み合わせたウェディングのバンケットもできてしまうのではと、夢は膨らみます。

Exif_JPEG_PICTURE個室の様子。趣あります。

 

Exif_JPEG_PICTURE屋上からの眺め。海風を浴び、ビールを飲みながら夕涼みしたい感じ。

 

Exif_JPEG_PICTURE食堂内。写真でうまく表現できてませんが天井が高く明かりが多く入ります。

 

Exif_JPEG_PICTURE食堂内の厨房も結構大きいです。

 

より良い活用へ導くために

この診療所が、牛窓に点在する魅力的なスポットを楽しむ起点となり、ポテンシャルの高い牛窓エリア全体を使いこなすために貢献できる存在になってほしいと願っています。地域の方もハッピーになり、外から訪れる人も楽しめるような施設。さらに、それが経済的にも成り立つことも目指したい。そんな三方よしの企画を探っていきたいです。

建物の規模が大きく、あらゆる活用の可能性があるため、サウンディング調査には地域の方々はもちろん、都心から新たな事業の拠点、観光やビジネスの場としても参加いただきたいと思っています。

 

Exif_JPEG_PICTURE受付の曲線もかわいい。

 

今後の活用用途はまだ白紙です。興味を持ってくださるいろいろな方々と対話しながら一緒により良い活用へ導いていきたいと思っています。白紙というのも、実はまだ、価格も、用途も何も決まっていません。

まず、ファーストステップとして、「サウンディング調査」で、興味のある企業・個人の方々からなんでもアイディアや事業性について意見を聞いてみようと思います。

以下のようなスケジュールを予定しています。年度内には活用の用途及び活用事業者さんが決定しているところまで持っていきたい、とやや急ピッチです。

今後も続々と速報をお伝えできればと思います。ぜひ、興味のある方、ご参加ください!

 

スケジュール

旧診療所内覧ツアー(現地説明会) 平成29年8月26〜27日
サウンディング調査の実施 平成29年9月1日〜9月末日 ▶︎詳しくはこちら
事業者公募  平成29年12月頃〜
事業者の決定 平成30年2月頃

 

【物件概要】

施設名:旧牛窓診療所
住所:岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4448
建築年:昭和40年
建物規模:延べ床面積約3,000㎡
建物階数:本館2階建+PH、別館(渡り廊下含む)2階建、給食棟 平屋
駐車台数:24台
収容人数:約150人
アクセス:JR赤穂線邑久駅から11km、車で15分
東備バス牛窓西大寺線バス停「綾浦」から徒歩5分
図面:
1F図面

2F図面

屋上図面

 

担当者コメント

瀬戸市 総合政策部企画振興課  松井隆明さん
僕は公共施設の再生というよりは、主に都市圏からの移住や市民の
定住を促す仕事をしています。東京や大阪で行われる移住フェアで
の相談の数は、岡山、倉敷に次ぐ3位と県内トップクラスで推移しています。
自然や食が豊かで、岡山市へのアクセスが良い便利な田舎暮らしが魅力の
ようですが課題も感じています。
まず「住まい」について、相談者に住宅の供給などが間に合ってなく、
希望にお応えできないこと。そしてこのまちで「働く」こと。社会の変化に
対応した仕事や働き方の選択肢を提示できていないと感じています。
あと、市民やまちづくりに関わっている人や移住した方とのコミュニケーション
を重ねて行けば行くほど、地域の内と内、内と外が繋がっていくような場が
あれば、きっと魅力的なまちは創れるんじゃないかなと。
この診療所を見たとき、これがその拠点になりうるのではと、ピンときて、
それからは企画に没頭。そんな思いを繋いでくれた上司や地域の人に本当
に感謝しています。